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パンデミックの倫理学 緊急時対応の倫理原則と新型コロナウイルス感染症

広瀬巌

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326154708
ISBN 10 : 4326154705
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

人工呼吸器やワクチンは、誰に優先するべきか?個人の自由はどこまで制限してよいのか?WHOでパンデミック対策の倫理指針を考える部会に参加した経験を持つ哲学者が、コロナ禍で表面化した倫理的問題をどう考えるか、論理の筋道をわかりやすく示す。

目次 : 第1章 パンデミック対策は何を目的とすべきか?(競合する倫理理論と常識的判断/ どうしてパンデミック対策に倫理指針が必要なのか? ほか)/ 第2章 公平性と透明性(公平性の原則/ 本当に救命数を最大化するべきか? ほか)/ 第3章 パンデミック下の医療資源の分配(パンデミック対応策の倫理指針は誰を対象にしているか?/ 誰に人工呼吸器を優先するか? ほか)/ 第4章 基本的な権利と自由はどこまで制限されるべきか?(人権とシラクサ原則/ 自由の制限についての五つの基準 ほか)/ 第5章 COVID‐19パンデミックの哲学分析(二〇二〇年の新型コロナウイルス感染症の経験/ PCR検査と条件付き確率による推論 ほか)

【著者紹介】
広瀬巌 : セント・アンドリュース大学(イギリス)にて博士号(Ph.D)を取得。現在、マギル大学(カナダ)哲学部カナダ特別教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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新型コロナウイルス感染症が拡大し、少なく...

投稿日:2021/03/01 (月)

新型コロナウイルス感染症が拡大し、少なくとも未だ終息していないなかで、ワクチンの配分など多くの倫理的な考慮を要する問題が浮上している。著者はこの分野における第一人者であり、厚い本ではないものの充実した議論が繰り広げられている。また、本書の特徴として、序盤の哲学的議論の整理が非常に優れていることにある。特に著者が”the number problem”を長年研究してきたこともあり、この問題について日本語で整理した書籍としては現状最良のものではないだろうか。

ai さん | 不明 | 不明

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