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ISBN 10 : 4326603399
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戦前を通じて女子教育界の指導的立場にあった下田歌子。下田は何を問題にして、何を変えようとし、何を実現したのか。良妻賢母論は、女子教育を通して、女性に対して男性と同等の尊敬と評価を与え、女性を国民の一員とするための「女性解放」の思想でもあった―婦人参政権や女性の権利を求める第1波フェミニズムとは別の系譜として、女性の地位向上と「国民化」を求める系譜が存在したことを明らかにする。
目次 : 下田歌子研究にあたって/ 第1部 女子教育の創出(下田歌子・女子教育の源泉―皇后との関係/ 華族女学校における体育・スポーツ教育の先駆的展開と下田歌子/ 下田歌子と津田梅子―西洋文化との出会いと女子教育の創出/ 自立自営への道―『泰西婦女風俗』とイギリスの女子教育/ 帝国婦人協会の設立 ほか)/ 第2部 良妻賢母論と家庭論(下田歌子・女子教育の思想可能性/ 下田歌子の手芸論―「手芸」による女子の自立を目指して/ 下田歌子の家政論―主婦が主宰する家庭と国家/ 下田歌子と幼児教育―明治期から大正期の家庭教育と幼稚園教育をめぐって)/ 下田歌子を捉えなおす
【著者紹介】
広井多鶴子 : 1990年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、実践女子大学人間社会学部教授、実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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