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後期日中戦争 華北戦線 太平洋戦争下の中国戦線 2 角川新書

広中一成

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040824338
ISBN 10 : 4040824334
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていた。37年の盧溝橋事件、南京事件等は知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態は全くと言ってよいほど知られていない。前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く!!空白の戦史を埋める新たな日中戦争史。

目次 : 序章 「後期日中戦争」前の華北戦線/ 第1章 八路軍との容赦なき戦い―河北省/ 第2章 「戦争犯罪」の戦場―山東省/ 第3章 災害との戦い―河南省/ 第4章 「鬼」と「鬼」との化かしあい―山西省/ 第5章 終わらない「後期日中戦争」

【著者紹介】
広中一成 : 1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知学院大学文学部歴史学科准教授。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    この著者は史料吟味が丁寧だ。例えば日本側の記録と中国側の記録に齟齬がある場合、どちらかに寄るようなことをせずに、さらなる検討が必要と記す。しかし、そうした姿勢であるにもかかわらず、日中戦争の日本軍の行いはやはり目を覆いたくなる。一方本書では八路軍がいかに戦ったかをかなり突っ込んで書いているが、その背後に毛沢東の確かな戦略眼があったことが大きい。カヴァーにもあり、本書の本編の最後に書かれる、日本は中国にも負けていたという指摘、この認識をきちんと持つことが重要だろう。もちろん米ソの圧力がある中ではあるが。

  • さとうしん

    河北では八路軍との戦い、山東では毒ガス・細菌兵器の投入、河南では蒋介石による黄河決壊のような人災も含めた災害、山西では閻錫山の動向という具合に華北の省ごとの特色を強調した構成となっている。ただ、特に細菌戦については日本軍側の記録の有無がネックになっているようだ。本書終盤では8/15以後も戦闘が継続したことが触れられている。閻錫山と残留日本兵側との関係の実相は、あるいは現地の解放のために戦ったと信じられている東南アジアの残留日本兵の実態をも示唆するのではないか?

  • Toska

    対米開戦以後も続けられた日中戦争、所謂「後期日中戦争」を取り上げた研究の第二弾。前巻が華中メインだったのに対し、今回の舞台は華北で八路軍との戦いが中心となっている。日中戦争は戦域が広大であるのみならず、場所によって戦局や対戦相手が大きく異なる点がユニーク。日本軍の占領地は見かけが広いだけで安定せず、延々と「治安戦」が繰り返されるという、住民にとっては迷惑この上ないスタイルの戦争でもあった。

  • ジュンジュン

    中国戦線と一口に言っても、そこは広大な中国、地域によって様相を異にする。続編にあたる本作は華北(河北、河南、山西、山東省で章分け)が舞台。際立つ八路軍の存在感と日本軍(北支軍)の劣化ぶり…略奪、強姦、細菌兵器。抗日戦争が八年の長きに亘ったのは、中国大陸には北支軍を養えるだけの豊富な物資があったからとは何という皮肉か。

  • MUNEKAZ

    八路軍との死闘、山西省を支配する閻錫山との化かし合いあたりが読みどころかな。民衆を重視した八路軍みたいな記述は、中共史観に寄りすぎなんじゃないのと思いつつ、決戦を避けて戦力を温存し、大戦末期の日本軍が戦力減したタイミングで一大反抗にでる毛沢東の戦略眼は、確かに国府軍や日本側より一枚上手。凄惨な治安戦や細菌戦、毒ガスの使用など、意見が分かれる部分については、中立的に記述をしようという配慮も感じる。8年の激闘の末、共産中国の誕生という最も望んでいない結果になったのだから、確かに「完全敗北」でも間違いはない。

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