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おみくじの歌 コレクション日本歌人選

平野多恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305709165
ISBN 10 : 4305709163
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

各社寺の特徴やおみくじの歴史的な意義があらわれた五十首を収録。明治時代から現代までのおみくじに載せられている和歌を中心に、その歌のルーツとなる神のお告げの歌や和歌占いにもちいられた歌も取り上げた。おみくじの和歌の特徴をとらえるため、歌の意味や背景に加え、各おみくじや社寺の特徴、お告げとしての歌の解釈についても紹介する。おみくじの和歌を分類すると、自然を詠む歌(叙景歌)―感情を詠む歌(叙情歌)―教訓・訓戒を詠む歌(教訓歌)―神話に基づく歌(神話歌)―漢詩を翻訳した歌、の五つにわけられる。

目次 : 八雲立つ出雲八重垣つまごみに八重垣つくるその八重垣を―出典『古事記』『日本書紀』『古今和歌集』仮名序/ いかばかり年は経ねども住の江の松ぞふたたび生ひかはりぬる(住吉大社・大阪)/ 大ぞらのかすみをわけていづる哉さくらがうえのはるの夜の月(住吉楠〓(くん)神社・大阪)/ あめのしためぐむ草木のめもはるにかぎりもしらぬ御世の末々(上賀茂神社・京都)/ もの思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の袖うちふりし心知りきや(下鴨神社/相生社・京都)/ なつかしき色ともなしに何にこの末摘花を袖に触れけむ(三室戸寺・京都)/ めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにしよはの月かな(石山寺・滋賀)/ 思ふこと身にあまるまでなる滝のしばしよどむを何うらむらむ(熊野那智大社・和歌山)/ 千早ぶる熊野の宮のなぎの葉を変わらぬ千代のためしにぞ折る(熊野速玉大社・和歌山)/ 由良のとを渡る舟人かぢを絶えゆくへも知らぬ恋の道かな(近江神宮・滋賀)〔ほか〕

【著者紹介】
平野多恵 : 1973年富山県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。十文字学園女子大学短期大学部准教授を経て、成蹊大学文学部教授。日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史、アクティブラーニングによる古典文学教育を中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 碧緑(あおみどり)

    全国の神社のおみくじに書かれた和歌を紹介しながらおみくじと和歌の歴史がわかる本。和歌の質は様々で開きがあるが、おみくじと和歌の関係性が面白い。神の声を伝える役割が和歌にあったので、誰かが詠んだのだろうが、神のものとなっていたり。日本の神社は実在の人物を死語に神として奉る場合が多いので、明治神宮には明治天皇とその皇后の歌、天神さまには菅原道真の歌、という場合もあるが、とにかく歴史が面白い。

  • かりんとー

    確かにおみくじに和歌が書いてあったな。運勢ばかりではなくありがたい言葉も受け取ろう。

  • fantamys

    何故か日本全国の神社を旅行した気分になって楽しかった

  • 木倉兵馬

    各地の神社で引けるおみくじ、その結果に書かれている短歌について紹介している1冊。50首が具体例として挙げられています。教訓的な歌、予言的な歌、どちらとも取れる歌、さまざまあって興味深く読めましたね。吉凶の表し方にもさまざまあるようで、小さな一枚一枚に愛着が湧いてきます。

  • ひじき

    神社などに置いてあるおみくじの和歌に注目したという、着眼点の勝利みたいなアンソロジー。おみくじ、吉とか凶とか健康運とかそういうところしかちゃんと見てなかったけど、確かによく見たらみんな和歌がついている。そもそも歌占といって和歌の解釈で占いをするやり方があったらしく、おみくじに歌がついてるのはその流れらしい。場所によってはその神社にゆかりの歌人の歌を使っていたりするのもわかったら面白いし、内容がそう変わるもんじゃないと思ってたら意外と最近リニューアルされていたり、おみくじ事情も詳しく書かれていて興味深い。

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