Product Details
ISBN/Catalogue Number
:
ISBN 13 : 9784624610364
ISBN 10 : 4624610369
ISBN 10 : 4624610369
Format
:
Books
Release Date
:
March/2002
Content Description
「アウシュヴィッツ」という歴史の災厄をくぐり抜け、1970年にセーヌ川で自死した、戦後最大のドイツ語ユダヤ詩人、パウル・ツェラーン。その難解な詩作品には、死者からの呼びかけとともに、植物、とりわけ花の名称が頻出する。ベンヤミンの寓意的読解(アレゴレーゼ)に依拠しつつ、植物分類学とも言うべき狂気に満ちたツェラーンの詩学を、独自の自然誌の試みとして読み解く。当代随一の詩の読み手による、類を見ない画期的な論考。
目次 : 自然史と自然誌のはざまに/ 死の香り・死者の声/ 人々と書物が生きていた土地/ 同定・否定・変容/ 遍在する眼差/ 根をめぐる想念/ 抒情詩のアレゴレーゼ/ 植物分類表
【著者紹介】
平野嘉彦 : 1947年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学教授を経て、現在東京大学文学部教授。研究分野は、近代ドイツ抒情詩・東欧、中欧におけるドイツ語文学・フランクフルト学派の文学、芸術理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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