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天皇と接吻 アメリカ占領下の日本映画検閲 草思社文庫

平野共余子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794225214
ISBN 10 : 4794225210
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

天皇と接吻―それは占領軍が映画検閲の対象とした事項の代表例である。天皇陛下の扱いは微妙な問題を含んでいたので、研閲官は神経質になった。また、キス・シーンはアメリカ民主主義のシンボルとして大いに奨励された。検閲官と映画人たちの応酬は誤解に満ち、ある意味で滑稽でもあった。本書は、のちの日本映画および日本文化に決定的影響を及ぼしたといわれる検閲の実態を、原資料と関係者への取材を通して初めて明らかにした画期的労作である。日本映画ペンクラブ賞、川喜多賞受賞作。

目次 : 第1部 戦争から占領へ/ 第2部 禁止された題材/ 第3部 天皇の描き方/ 第4部 奨励された題材/ 第5部 『わが青春に悔なし』/ 第6部 東宝争議/ 第7部 冷戦下の米国の政策

【著者紹介】
平野共余子 : 1952年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京大学人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程、東京大学新聞研究所を経て、1976‐77年旧ユーゴスラヴィア政府給費留学生としてベオグラード大学大学院映画学科に留学、1979年フルブライト奨学生としてニューヨーク大学大学院映画研究科に留学し博士号取得。1986年より2004年までニューヨーク市のジャパン・ソサエティでアメリカにおける日本映画紹介に携わり、その活動と著書『天皇と接吻』(草思社)で日本映画ペンクラブ賞、川喜多賞受賞。ニューヨーク大学、ニュー・スクール大学、テンプル大学ジャパン・キャンパス、明治学院大学などでも非常勤講師を務めてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Haruki Nagasaki

    面白そうな題名にひかれて読破。戦後日本映画が検閲下にあったことをまずはじめて知りました。その上で日本映画が発展し日本社会に様々な考え方を広めたことは事実だと思います。一方で「検閲に耐えうる作品」を作る余り、思想の部分がかけている可能性もあるのだと考えさせられました。あとがきにもありますが、日本人の根底に考えがあるのか、そこが鍵となると思います。様々な新たな考え方が押し寄せる現在、根底の根底の考えが問われていると感じました。

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