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東大ファッション論集中講義 ちくまプリマー新書

平芳裕子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480684936
ISBN 10 : 448068493X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

ファッションとは何か? 衣服とは? 12のテーマを通じて歴史と未来に問う。東大生の反響を呼んだ一度きりの特別講義が一冊となってよみがえる。

【著者紹介】
平芳裕子 : 神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。1972年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は表象文化論、ファッション文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    とても読みやすく、ファッションに関わる根源的な問題「なぜ人は服を着るのか」をさまざまな角度から考えることができます。当然のように洋服を着ているわれわれも、明治時代からの政府による政策がはじまりであり、スーツとはフランス革命による貴族制の崩壊と産業革命による機械化を経て市民社会を代表する衣服となったものである。衣服は社会によって形を変え、生活様式や作法により時代と共に変遷したが、現代ではそれを流行=ファッションと呼ぶ。一枚の布を着るのは、母の胎内から引き離されたヒトが母の皮膚の代わりに纏うものなのだろうか。

  • コットン

    概ね16世紀以降現代までの西洋におけるファッションの変遷について語られている。元の意味は型や方法、様式という意味だったファッションが変わってくるあたりや男性のほうがきらびやかだった昔のファッションや、清潔さを衣服で表現していたなどなど面白い。服を着るとはという哲学的な所まで視野に入れて述べられていた。舞台芸術のコスチュームの項では(グラフィックデザイナーの頃に凄いと思った)石岡瑛子が紹介されていたのが懐かしい。

  • syaori

    東大で行われた集中講義を収録した本。様々な角度から洋服やファッションの歴史をたどる中に、服装が階級を示すものだった中世から男が外で働き女が家庭を守るという近代市民社会の成立で男女の服の性差が明確化され、この枠組みが現代でも維持され続けていること、資本主義社会の成立で衣服が大量生産されるようになりそれを支えるお針子や現代の低賃金労働者の存在といったファッション産業の構造的な問題など様々な問題点や視点が提示され、学生でなくても「ファッションを考える/ファッションで考える」手がかりを得られそうな一冊でした。

  • neimu

    ファッションは東大に置いて重要ではなかったのか、浮ついた流行なぞ、学問の世界には関係ないという位置づけだったのか。文学部史上初ということだが、別に文学の世界で語られなくても、社会学でも美学でも何でも良かろうと思ってしまうのは素人だからか。意外とあっさり読めてしまう内容だったが、現場で講義を聞いているとまた雰囲気は異なるのだろうし、この年齢で読むのと、初々しい学生が講義を聞くのとでは刺激の度合いも興味の持ち具合も雲泥の差なのだろう。こういう切り口で講義の形にするのだという感覚が得られたのは良かった。

  • エドワード

    ファッション。浮かぶ言葉は流行、服飾。それは芸術なのか?研究すべきものか?それを考える4日間の集中講義。私には「ファッションは必ず廃れる」という言葉が印象に残った。19世紀の衣装は今はない。戦前戦後の服装も今はない。それは美術館にある。故に、芸術であり、研究の対象なのだ。私が学生の頃に好んで着ていた服装を今は購入できない。トラッドな服でも時代にあわせてデザインが変わる。時とともに移ろいゆく、ファッション。かくも内容の濃い、東京大学文学部美学芸術学特殊講義を聴講できた学生は幸せだ。これこそが大学の授業だ。

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