Books

サロメの夢は血の夢

平石貴樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784523292753
ISBN 10 : 4523292752
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2002
Japan

Content Description

一九九〇年五月。たたき上げの会社社長が首だけの死体となって発見された。凄惨な現場の壁にはビアズレーのサロメの絵が…。会社経営をめぐる陰謀が囁かれ、人気画家でもある社長一家の和彦、帆奈美兄妹が疑惑を集める中、次には帆奈美が悲運のオフィリアとなって軽井沢の川に…。世紀末の日本を震撼させる連続殺人事件に、美貌の車椅子弁護士・山崎千鶴が挑む。好奇心、熱狂、そして挫折の後に彼女が見出した真相とは。

【著者紹介】
平石貴樹 : 1948年函館生まれ。1984年、『虹のカマクーラ』(集英社)で第七回すばる賞を受賞。現在、東京大学教授。アメリカ文学研究者としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • absinthe

    実験的な性格が強くかなり癖のある展開。全編が人物の独白なのだ。これ一人芝居で全部やったら見ものだが。前半、どういう訳か読みにくく頭にすっと入ってこなかったが、後半は面白くなってきた。実験的な試みとしては面白かったが、小説として面白いかといわれると胴だろう。犯人もトリックも全く見破れなかったが、読み終わるとついつい途中まで戻って読み返したくなってしまう。トリックは全然違うのだけれども、筒井先生の『ロートレック荘…』をちょっと思い出していた。

  • セウテス

    【車椅子の名探偵山崎千鶴シリーズ】第1弾。主な登場人物が、一人称の独白で内心を語っていき、物語が展開するという実験的作品である。よって、犯人もその心の内を語っているわけであり、小説としての試みとしては面白いと思う。しかしミステリのミスリードと考えると、難しいやり方なのか活かしきれていないと感じる。謎解きは、人の心の声がどの様な思いから発せられたのかを推理するという、空気読めない私にとって最高の難問でした。むしろ現実的なトリックは、すんなりと解ったのですが、ミステリ好きとして一読の価値は在るとしか言えない。

  • 雪紫

    リゾート開発会社社長がサロメのように首だけに。彼の子供である画家兄妹の妹がオフィーリアのように水死体で見付かり、名画の見立ての状況の中、話は彼女の自殺で進んでいた。車椅子の弁護士山崎千鶴初登場。先にシリーズ全部読んでたので彼女の魔性の女と歪みに目がいく。たくさんの登場人物による「内的独白」で犯人は隠せるかの試みだけど犯人の独白で隠しきってる作品は結構あるのでは。犯人もこの形式で隠したかった謎も(読み返して確認)わからなかった身で言うのもなんだけど。とりあえず社長はこの動機じゃ殺されても仕方ないと思う。

  • Jimmy

    美貌の車椅子女弁護士探偵の長編1作目とあって、間違えて2作目の「スノー」から読んでしまった私。やはり順番通りに読んだ方が感慨深かったかもしれません。主要な登場人物20人ぐらいが交代で1人称で語っていく意欲作なのですが、「スノー」でも感じましたが、今作も読みやすさの利点はあるなぁ、と。トリックはなるほどねぇで、ちゃんと考えれば気が付けたですね。

  • tokyo-zodiac

    『スラム・ダンク・マーダー』でニッキと競演した車椅子の弁護士・山崎千鶴が探偵役として登場(『スラム』の前日譚)。会社社長がヨカナーンの如き生首のみの死体と化し、犯人と思われる社長の娘はオフィリアの如き水死体となり・・・登場人物たちの独白形式で語られる手法が採られているため、当然犯人である誰かの内面も嘘偽りなく吐露されているという実験的な試み・・・どんな詐術を用いてくるかと期待していたが、正直設定を活かしきれていないとういか、この形式にした意味があまり感じられない。真相もそれほど意外というわけでもないし・・

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items