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科挙と官僚制

平田茂樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634340909
ISBN 10 : 4634340909
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1997
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kenryo

    受かれば万々歳かと思ったら、結構給料少なかったり 試験実際は皇帝の専制支配の正当化を目的としていたり 合格の門は平等に開かれていると思ったけど実際不平等なところがあったり 科挙のイメージが刷新されて面白かったです

  • いまにえる

    まとまっていて読みやすかった。科挙は1000年以上前に始まる官僚制であるが、一方親の文化資本がある程度反映されるなど完全に公平ではなかった。また、儒学中心で実務能力より徳を中心に選ばれるためイデオロギー的偏りがあり、また暗記量の膨大さから我慢の効く従順な人が選ばれ、結果として皇帝の独裁的な政治の手足となったのではないかとも思う。貴族に対して抱く危機感から皇帝が編み出した制度かもしれない。まあそれにしてもこうした制度を編み出したことはすごいし、現代の官僚制や受験戦争に関する問題を考える上でも参考になると思う

  • こずえ

    科挙の実態はなかなか記述されておらず興味がある人は読むとよい

  • 佐藤丈宗

    科挙の諸相をコンパクトにまとめあげた一冊。記述は科挙が制度として完成した宋代が中心である。科挙官僚の給料の話や、中央官僚より地方官僚の方が「身入り」がよいとか、今風にいえばキャリアとノンキャリアによって出世のスピードに大幅な差が出るなど面白い話も出てくる。しかし、あの時代の中国で理論上はどんな身分にも高級官僚になれる道が開かれていたことや、それによって貴族層が穏やかに消滅していったことは驚くべきことだ。

  • Annette1

    宋代の科挙や官僚制を足がかりに、生活様式や収入源などに至るまで官僚社会の有り様について簡潔に描いた好著。ただ、ほとんどが宋代の記述で、唐や明清については比較対象としてたまに触れられる程度なので、宋代以外の話を特に知りたい人には向かない。

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