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廃道踏破 山さ行がねが伝説の道編

平沼義之

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784408456904
ISBN 10 : 440845690X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

廃林道から地方の名望家が作った道、未成隧道、森林鉄道などなど『廃道探索 山さ行がねが』で探索した8編に続いて、こんどはもっと困難な道を踏破した記録を、ボリュームたっぷりに全6編収録。道を作るべく奔走した明治から昭和のさまざまな人びとの痕跡をたどり、道じゃなくなった道をたどり、机上調査を続けたヨッキれん。その成果をとくとご覧あれ。ん?いま踏破って書いたけれど、中央自動車道の「南アルプス隧道」って、開通してないんじゃ…?

目次 : 第1章 碓氷峠御巡幸道路(群馬県・長野県)/ 第2章 山古志の雪中トンネル(新潟県)/ 第3章 綾戸峡の清水国道および穴道(群馬県)/ 第4章 中央自動車道 南アルプスルート(東京都・山梨県・静岡県・岐阜県・愛知県)/ 第5章 旧道県酸ヶ湯大鰐線(十和田湖八甲田山連絡道路(仮称))(青森県)/ 第6章 森吉森林鉄道 最奥部探索(秋田県)

【著者紹介】
平沼義之 : 1977年千葉県松戸市生まれ。横浜市で鶴見川のサイクリングロードを友とした小学生時代、秋田県潟上市で「山チャリ」(マウンテンバイクで林道を走る)に目覚めた中学生時代、峠の旧道に愛着を覚えはじめた高校生時代を経て、大学中退後に就職。2000年に開設した廃道系サイト『山さ行がねが』は、現在(2017年8月)までに3800万アクセスを数える。2007年、住み慣れた秋田を離れて東京都日野市へ単身転居(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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膨大な情報量とともに精緻な「廃道・道路」...

投稿日:2021/04/12 (月)

膨大な情報量とともに精緻な「廃道・道路」の探索・調査報告を行っている有名なサイト、「山さ行がねが」の管理人である平沼義之氏による著書で、同サイトの「書籍版」である。シリーズ第2弾となる。当該サイト内で関連するレポートがあるもの、もしくはまったく紹介されていないものの計6編が収録されている。 「山古志の雪中トンネル」; 多雪期の歩道確保のため、地元の人たちが開削した人道トンネルの探索になるが、その「場所さがし」の過程で著者の論理的思考が楽しい。トンネルの探索は、予想外の危険さにみちたもので、冷たい泥水にはだしで突入したり、滑落の危険と戦いながら斜面を登ったりと、人知れない地中で風変わりな情熱がさく裂する様を堪能できる。これが趣味道だ! 「碓氷峠御巡幸道路」「綾戸峡の清水国道および穴道」; 道の「文化史跡」「産業遺産」としての性質を捉えたレポートであり、様々な方向から知的探求が可能な世界であり、現地調査とのリンクが味わえる。 「中央自動車道 南アルプスルート」; 趣向を凝らした変わり種の一編。机上にのみ存在した計画道路であるが、構想の壮大さを踏まえて、「未成道」的な視点により、著者ならではの考察力と想像力をともなった解説が繰り広げられる。 「旧県道酸ヶ湯大鰐線」「森吉森林鉄道 最奥部探索」; ウェブ版「山さ行がねが」のファンであれば、必読の2編である。前者は、距離のあるタフな廃道に自転車を伴って進入し、陽の落ちる前に踏破した記録の再掲であり、年月を経た視点であらためて語られることが感慨深い。後者は、ウェブ版初期の傑作シリーズ「森吉森林鉄道」編の再訪記である。ウェブ版のレポートで、著者は、読者からの情報をたよりに、奥深い山中で到達不能な穴(「神の穴」と名付けられる)を発見するのだが、当書の記事はその後日談的なものでもあるので、興味のある人は是非読むべきだろう。 平沼氏の語り口はあいかわらず軽妙で、ユーモアにあふれている。自分の感じた気持ちをまっすぐに伝える能力は卓越しているし、読み手に呼応する感性があればなおさらドストライクだろう。危険を伴う探索等での臨場感は、独壇場といったところだろう。私にとって、最高に楽しい一編の読み物であり、今後の活動への期待もさらに高まるのである。 白黒印刷であること、web上のマップの引用をQRコードによっていることなど、写真の掲載サイズが小さいことなど、ウェブサイト版と比べると、書籍という媒体ゆえの制約が様々に感じられるのではあるが、それにしても、「山さ行がねが」の大ファンである私には、ネット上とは異なる紙媒体で楽しめると言こと自体が、一つの喜びである。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 六点

    老舗廃道探索サイト『山さいがねが』の主催者である著者がこれまで、サイトで発表されたもの、されていないものも含めて、印象深い廃道探索記を纏めたものである。著者のフィールドは維新直後に建造された馬車道、鉄道廃線跡、換線された国道などなど広範囲に上る。中高生時代のマウンテンバイクによる林道探索に始まった趣味だったものである。が、続けていれば見えてくるものがあるのだ。廃止となった森林鉄道跡を探索するため、車でアプローチしようとするも、年々林道が荒廃し、廃線跡が遠ざかるのを、人間の生息域の減少と評すのは秀逸だった。

  • conegi

    タイトル通り廃道探索の本。冒険記でもあり、歴史探索でもあり、廃墟本でもある。廃道に関する著者の行動力、調査力は凄まじく、内容が頭に入って来なくても楽しめる一冊だった。 ただ内容は面白いのだが、ボリュームが大きすぎて、文章がごちゃごちゃな印象なのと、写真がモノクロなのがマイナス。値段が上がってもカラーが良かったという思いと、それならWebでいいかと言う思いが…

  • TcodeF

    管理放棄された道や線形規格改良によって失われた側の道を尋ねる本書。当然安全ではないので行くなら自己責任。

  • 茎沢

    続編を見つけてソッコー買った。廃道探索が面白いのは勿論のこと、道路マニアの世界に片足突っ込んでる私としては、幻の高速道路に興味津々。すぐに嘘レポだって気付いたもんね!というか、こういう本読んでる人ならみんなすぐ気付くべな。笑

  • rz

    山古志村というところは、かつてとかく隧道を掘る気合の入った村であったのだと知った

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