Books

サラブレッドはどこへ行くのか 「引退馬」から見る日本競馬 Nhk出版新書

平林健一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140887332
ISBN 10 : 4140887338
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

引退馬を問うことは、競馬の未来を問うことだ!

毎年の”行方不明”数は約4000頭――。ターフを去った競走馬は、その後どこへ行くのか?世界で最も馬券が売れる国・日本が抱える「引退馬」という産業課題。我々にとって馬とはどのような存在であるべきか?引退馬を追った映画「今日もどこかで馬は生まれる」の監督を務めた、競馬を愛する著者が、誕生から現役生活、セカンド・サードキャリア、肥育の現場まで、サラブレッドの”命がけ”の一生を、7年におよぶ現場関係者への綿密な取材を通して明かす。繊細で複雑な課題の核心を丁寧に、かつ情熱をもって世に問う、至上のノンフィクション。

第1章 隆盛を極める日本競馬
第2章 馬はいかに競走馬になるのか――誕生からデビューまでの裏側
第3章 生き残りを懸けて――サラブレッドの現役生活
第4章 現役引退後に進む道――セカンドキャリアの選択肢
第5章 生かすことだけが幸せか――ある家畜商のはなし
第6章 命と経済――生かすことはなぜ難しいのか
第7章 それでも生かすために――引退馬支援・養老牧場・新たな産業の可能性
第8章 ハンドルとエンジン――転換期のJRA
第9章 リーダーを育て、共に歩む――私たちにできること、私にできること

【著者紹介】
平林健一 : 1987年、青森県生まれ。映画監督、起業家。多摩美術大学卒業。引退馬をテーマにしたノンフィクション映画「今日もどこかで馬は生まれる」を企画、監督し、門真国際映画祭2020優秀作品賞および大阪府知事賞を受賞。JRAやJRA‐VANの映像制作をはじめ、テレビ東京の競馬番組など競馬関連の多様なコンテンツ制作を生業としつつ、人と馬を身近にするサイト「Loveuma.」を運営し、引退馬支援をライフワークとしている。本書が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 佐藤(Sato19601027)

    三冠牝馬リバティアイランドに続き、名牝メイショウマンボも急死した。しかし、このように報道される競走馬は、実は少ない。多くは、そのまま姿を消すか、一旦、乗馬用に飼養された後に用途変更の末、行方不明=廃用になる。当該本では、統計数値を挙げて、サラブレッドの行く末を解説している。元調教師の角居勝彦さんが養老牧場を開設したことは、ニュースで知っていたが、競走馬の数からいって、全ての馬が、競走生活終了後に、のんびりと牧場で過ごせる筈もない。馬を愛する多くの人は、余生が保障できる世界を築こうと頑張っている。

  • papako

    以前見始めて途中でとまっている『今日もどこかで馬が生まれる』の方が書かれたノンフィクション。引退馬たちの話はこれで3冊目。競馬という大きな業界の裏で行方不明になるサラブレッドたち。引退馬問題に関して、決着をつけようとか誰かを糾弾しようとかしていないのがよかった。Yogibo〜の代表など若い起業家が素晴らしい。支援だけではいずれ行き詰まる。競馬って私たちの社会への貢献も大きいんですよね。私たちも馬たちの恩恵をもらっているんだ。まずは映画を最後まで見ようと思う。

  • りんだりん

    私の初めての競馬はライスシャワーが天に召された宝塚記念だった。ビギナーズラックに恵まれ嬉しかった一方でレースで転んだ馬が安楽死になることに衝撃を受けた。競馬にはまり込むきっかけにもなった。その頃、NNNドキュメントで「サラブレッドの丘が泣いている」という放送を観た。自分が育てた馬が売れ残ってしまい、初めて食肉の競りに連れてきた牧場主に密着していた。相場が数千円〜と聞いた時の主の「そんなもんかい」とつぶやいて黙り込んだ時の悲しげな瞳が忘れられない。あの時代から少しずつだが改善に進んでいることがわかった。★3

  • てん06

    子供の頃にテレビで見たハイセイコーから、ゲーム「ウマ娘」を経て、最近は競馬場にも足を運ぶ。競馬雑誌を見ると登録抹消された馬の情報があるが、毎回すごい数であることに驚く。その後のサラブレッドの行方について触れるのがタブー視される部分も取材し書かれている。競走馬が生まれてからどのような生涯を送るのか、そこへの人間の関わり、現在の競馬を取り巻く状況が非常にバランスよく書かれていると思う。ただ残念なのは最終章の内容がやや具体性に欠け精神論的になってしまっていること。それを差し引いても非常に面白い。

  • Tomomi Yazaki

    いつも思う疑問。毎年デビューする馬は七千頭あまり。つまり同じ数だけ引退する。その内乗馬はほんの僅か。ましてや種牡馬や繁殖牝馬なんて夢のまた夢。あとは行方不明。引退後は追うなと言う暗黙の了解。都市伝説と思う人もいる。本書はその闇の蓋を開けタブーを詳らかにする。そこにあるのは悲哀か怒りか、それとも諦めか。買う時はウン千万円。売る時はキロいくら。最近はサラブレッドの方が脂身が少なくヘルシーということでよく売れるそうです。でも、牛や豚と何が違うのかと問われても、返す言葉を持ち合わせていないことに気づきました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items