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ISBN 10 : 4585294031
Content Description
西洋を学びつつも西洋本位の枠組にとらわれず、自己を生かそうと苦闘したロンドンの漱石―。そんな漱石に触発された日本留学の魯迅―。漱石の『クレイグ先生』を読んだ魯迅は仙台で習った藤野先生が懐かしくなった、師弟関係の刺戟伝播こそ文化の伝播なのである。
目次 : 第1部 クレイグ先生と藤野先生―漱石と魯迅、その外国体験の明暗(夏目漱石とクレイグ先生/ 魯迅と藤野先生/ 魯迅と漱石先生)/ 第2部 漱石のあばたづら、鼻、白いシャツ―執筆衝動の裏にひそむもの/ 第3部 詩の相会うところ、言葉の相結ぶところ―漱石における俳諧とシェイクスピア(シェイクスピアと俳諧/ 日本美の自己主張/ クレオパトラと藤尾)/ 第4部 クレイグ先生ふたたび―漱石の小品とルーカスの随筆
【著者紹介】
平川祐弘 : 1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。ダンテ『神曲』の翻訳で河出文化賞(1967年)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞(1981年)、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞(1991年)、鴎外・漱石・諭吉などの明治日本の研究で明治村賞(1998年)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞(2005年)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞(2009年)、『西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞(2015年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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