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ISBN 10 : 4585294155
Content Description
横浜に上陸したハーンは青い瞳の混血児を見てハッとした。ダブリンの少年時代のみじめな自分を思い出したからである。そんなハーンはいかにして捨子の境涯から脱け出し、救われたか。平川の新著は、泳ぎを習い、自立し、日本でアット・ホームとなるハーンを描く。
目次 : まえがき―日本でハーンは救われずに死んだのか/ 1(捨子は何に救われたか―ハーンと母なる海/ 『鳥取の布団の話』と『マッチ売りの少女』 ほか)/ 2(盆踊りの系譜―ハーンからモラエスへ/ 手にまつわる怪談―ハーン、ルファニュ、モーパッサン ほか)/ 3(小泉八雲と永遠の女性/ 母親のいるふるさと―小泉八雲と萩原朔太郎 ほか)/ 4(ハーンと俳句/ ハーンと神道 ほか)/ 5(ハーンにまつわる『初期英文伝記集成』について/ 英文『小泉八雲書簡集完全版』The Complete Letters of Lafcadio Hearnの刊行について ほか)
【著者紹介】
平川祐弘 : 1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。ダンテ『神曲』の翻訳で河出文化賞(1967年)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞(1981年)、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞(1991年)、鴎外・漱石・諭吉などの明治日本の研究で明治村賞(1998年)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞(2005年)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞(2009年)、『西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞(2015年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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