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アジア侵略の批判者福沢諭吉 脱亜論・朝鮮滅亡論そして尊王論 シリーズ・人と文化の探究

平山洋

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623063468
ISBN 10 : 4623063461
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

福沢諭吉は戦後の左翼が批判するようなアジア侵略論者なのか。本書ではまず、福沢のナショナリズムの由来を踏まえたうえで、膨大な著作、とりわけ『時事新報』無署名社説の起草者を認定することを通じて、石河幹明ら周囲の人々の主張と明確に仕分けする。はたして新聞人として読者に伝えようとした福沢の「独立自尊」と「文明政治」とは、いかなる内容だったのか。本書ではその核心を詳細に論じる。

目次 : 第1部 福沢諭吉とナショナリズム(ナショナリズムの根拠―福沢諭吉の場合/ 福沢諭吉は公金一万五千ドルを横領したか/ 『学問のすヽめ』と『文明論之概略』/ 福沢諭吉は挑戦甲申政変の黒幕か)/ 第2部 『時事新報』論説の作られ方(『時事新報』論説とは何か/ 無署名論説からいかに福沢を見つけだすか/ 『時事新報』の「我輩」たち(一)―中上彦次郎時代/ 『時事新報』の「我輩たち(二)―伊藤欽亮時代から福沢捨次郎時代へ」)/ 第3部 ありがちな批判に答える(福沢への不当な評価―安川寿之輔著『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』と杉田聡編『福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集』/ 『時事新報』論説は誰の思想を表しているか/ 『時事新報』の論調は、対アジア強硬論一辺倒か/ 『福沢諭吉の真実』への反響)/ 第4部 独立自尊と文明政治(「朝鮮人民のために其国の滅亡を賀す」と文明政治の六条件/ 誰が『尊王論』を書いたのか/ 石川幹明が信じられない三つの理由―『福沢諭吉全集』「時事新報論集」の信憑性について/ 福沢諭吉における国家と個人)

【著者紹介】
平山洋著 : 1961年神奈川県生まれ。1986年慶應義塾大学文学部哲学科卒業。1992年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。1996年ハーバード大学ライシャワー日本学研究所客員研究員。現在、静岡県立大学国際関係学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mongkeke_tarikh

    数年前に福沢諭吉と明治期の朝鮮とに関係を巡る話題で、従来世間的には思われてた様な昭和初年的な大アジア主義的主張は本来の福沢のそれではなく、有名な『脱亜論』も朝鮮政府への皮肉や批判であって、朝鮮の庶民含む朝鮮王朝下の人々への差別発言の類ではなかった云々という意見が見られ、本書ではその種の論説が展開されていると聞いて読まねばならんかと思っていた。ただ、値段的になかなか気軽に買える程ではなかったため長らく手が出なかったのだが、図書館に蔵されていると知ってやっと通読が叶った次第だった。

  • がんぞ

    筆者の『福沢諭吉の真実』に対し、先日読んだ安川寿之輔の「いやいや、諭吉はアジア侵略を主張する帝国主義オポチュニスト」とする13の論点に対し「逐一」反論している。『時事新報』社説は福沢自身の手によるものでないものがある、代筆者自身が「諭吉自筆」と書いても証明にならない(日清戦争の頃は還暦で、当時としては老年で筆力が衰えても仕方がない、と他研究者の文体分析などを援用して論証している)、など。角田房子『閔妃暗殺』から朝鮮王宮襲撃事件の首謀者は日本と取られているが記録の「曰(いわく)人」を「日人(日本人)」と誤読

  • 叛逆のくりぃむ

    卒業論文執筆の為に購入。得る所多し。

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