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ISBN 10 : 406541508X
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評伝『江藤淳は甦える』の著者による、天皇と憲法をめぐる人間ドラマ!言論はいかに弾圧され、口を封じられるのか。どうやって人々は生き延びるのか。台風の如く、人々を翻弄し、敗戦に至る日本の行く末を決定した天皇機関説事件。「昭和百年」に「合法無血のクーデター」の真相に迫る。
目次 : 憲法と東京帝大法学部―「硬」の美濃部達吉、「軟」の宮沢俊義/ 「抹殺学士」蓑田胸喜と「原理日本」の愛読者たち/ 美濃部「免職」の危機と、蓑田の「談笑解決」術/ 自称「憲法学者」松田源治文相、自ら渦中に飛び込む/ 「維新」四月号が企画した貴族院議員「機関説賛成反対」アンケート/ 政党没落の殊勲者―鈴木喜三郎政友会総裁と山本悌二郎元農相/ 岩波茂雄と長谷川如是閑の後退/ 検察と検閲の現場は口を揃える―「問題は天皇機関説ではなかった」/ 昭和天皇が精読したパンフレット『大日本帝国憲法の解釈に関する見解』/ 「逆臣」真崎甚三郎から見える昭和十年/ 天皇も三島も丸山も、真崎を嫌った/ もうひとつ奥にある「顕教」と「密教」/ 『肉弾』世代の、怒れる在郷軍人たち/ 美濃部の貴族院議員辞職と「陛下の思し召し」/ 「御用掛」清水澄の「憲法」定例進講と時事解説/ 天皇機関説事件、終息す/ 庶民たちの「天皇機関説」世間噺/ 「君の説、借りたよ」―宮沢と丸山と美濃部の「八月革命説」
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