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武田三代 Php新書

平山優

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569849867
ISBN 10 : 4569849865
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
平山優 ,  

Content Description

日本を代表する武田三代の研究者が、武田三代の波乱の歴史を語る。武田信虎はいかにして、名実ともに甲斐の覇者となったのか。信長、謙信、足利義昭を驚倒させた信玄の外交戦略とは。長篠の戦いの後、一度は信玄時代を超える最大の版図を得たにもかかわらず、なぜ勝頼は武田家最後の当主となったのか。さらに、信玄があのタイミングで信虎を追放した理由、長篠の戦いの真の敗因なども、近年の研究成果を踏まえて明快に解説。甲斐源氏の家宝「御旗・楯無(鎧)」を代々受けついだ名門武田家の実像に迫る。

目次 : 名門源氏意識―戦国武田三代を呪縛し続けたもの/ 第1部 武田信虎(武田信虎の前半生/ 首都甲府の建設/ 甲斐統一の達成/ 信虎の外交路線転換と勢力拡大/ 信虎追放)/ 第2部 武田信玄(晴信、信濃経略を開始す/ 川中島合戦始まる/ 川中島の激戦と西上野侵攻/ 義信事件と武田氏の外交路線転換/ 駿河出兵と三国同盟崩壊/ 信玄の西上と死)/ 第3部 武田勝頼(武田勝頼の攻勢/ 長篠合戦/ 武田勝頼、再起を目指す/ 武田勝頼の栄光と挫折/ 武田氏滅亡)

【著者紹介】
平山優 : 1964年東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程史学専攻(日本史)修了。専攻は日本中世史。山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、山梨県史編さん室主査、山梨大学非常勤講師、山梨県立博物館副主幹を経て、山梨県立中央高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 六点

    某所で絶賛炎上中の平山先生による、自説ダイジェスト本である。『武田氏滅亡』やその他の大量の著作を400ページ程に圧縮してあるので、情報の密度は高い。この一冊で武田氏研究の現在を通覧できるお得な著作であると言えよう。

  • roatsu

    新書ながら400頁超の贅沢な一冊。戦国酣の16世紀の武田家当主三代の生涯と事績を最新の研究成果を反映して描き、同時代とその後の時代において戦国大名武田家とは何だったのかを改めて整理する。結末が分かっている勝頼公の章は読むのが辛いが、改めて彼が直面した情勢の困難さとその中でなし得た施策が詳らかにされ最善を尽くしつつも遂に武運尽きた実態が理解できると思う。田野での滅亡に際し土屋昌恒が放ったとされる血を吐くような言葉は胸に刺さる。甲信の山に登ると山頂から見える山々と地域がかつては全て武田領国だったかと思わず胸が

  • YONDA

    武田研究の第一人者である平山先生の著作だけあって、研究の成果や新たな調査結果が随所に盛り込まれている。しかし、武田好きには長篠の敗戦から滅亡への道程は悲しい…。年内最後の読書に相応しい一冊であった。初詣は武田神社と恵林寺に行きたい。

  • maito/まいと

    歴史が長く、情報量が多いので、まともに取り掛かったらとんでもないことになる武田家の歴史が(分厚いけど)新書で解説されている一冊。特に武田家は著名な信玄だけに注視しがちだが、前後も知っておかないと取り違えが起きやすい題材なだけに、この括りでの構成は心強い。また、近年再評価がなされている信玄の父・信虎についての情報量が多めなのもうれしいところ。同著者の『武田信虎』が分厚くてくじけた方はこの本から入っていくと、かなりのエッセンスをインプットできる。信虎をも含めた、武田家を知る入り口としてもオススメ。

  • ごん

    信虎、信玄、勝頼の武田氏三代についてまとめた一冊です。著者の武田氏への思い入れが感じられるのがとてもいいですね。軍事国家である戦国大名は戦闘に勝利する事で内部支配を確立し拡大していきますが、一旦大きな敗北し、その後の対処を誤るとあっというまに瓦解してしまう。それは名門の武田氏でも変わらないようです。(まあ、それは武田滅亡から80日で本能寺となった織田氏もあまり変わらないですけど。)最後の土屋正恒の言葉が重いですね。長篠の敗北ではなく御館の乱で上杉景虎を見捨てたことが勝頼の最大のミスということですか。

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