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  • 昨年度の大河ドラマ『真田丸』の考証担当者平山優氏の...

    Posted Date:2017/03/01

    昨年度の大河ドラマ『真田丸』の考証担当者平山優氏の『武田氏滅亡』を購読。名将武田信玄のもと史上空前の大版図を有する戦国屈指の大大名へと成長した武田氏だが、偉大な父信玄の跡を継いだ4男勝頼は代替わりからわずか9年で織田信長に滅ぼされてしまう。このため勝頼は国を滅ぼした暗愚な武将としてこれまでは酷評されてきた。しかし近年は勝頼の再評価が進み暗愚どころか信玄の後継者たるにふさわしい聡明かつ勇猛果敢な武将であると評価されるようになってきた。そんな優れた資質の持ち主であった勝頼がなぜ滅びてしまったのか、その理由と過程が克明に描かれていて読み応え十分である。750ページ越えの大著である。 一般には武田氏滅亡のきっかけとなったのは1575年の長篠の戦いでの大(44p〜 )だとされている。確かに大きなダメージは被ったが、平山氏はむしろ1581年の高天神城失陥がターニングポイントだと指摘する(455p〜 )。実際、高天神城失陥後の武田氏の勢力は急速に減退していっており、信長が勝頼の討滅を決意したのも高天神城陥落後のことであったという(468p〜 )。 『真田丸』の主要登場人物であった真田昌幸 や北条氏政についても多くの記述があるのにも注目したい。昌幸は勝頼時代に武田氏の家老に登用されており、武田氏の家臣や従属していた国衆たちが次々と離反していく中で最後まで勝頼への忠誠を貫いていた。一方氏政は勝頼の長年の宿敵であり、両者は関東を舞台に死闘を繰り広げた(404p〜 )。この氏政との死闘が大名としての武田氏の体力を奪っていった感は否めない。 ネタバレを避けたいので詳細は控えるが勝頼の最期の辺りの描写(563p〜 は小さな不運が積み重なって巨大な悲劇へと発展していく、まるでギリシャ悲劇のような物悲しさがある。優れた資質の持ち主だっただけに余計に哀れに感じられた。平山氏はあとがきにおいて勝頼の滅亡の要因を「運がなかった」(749p)と書いている。まさに彼は悲運の名将であったといえよう。

    金山寺味噌 .

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