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問題の女 本荘幽蘭

平山亜佐子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582838640
ISBN 10 : 4582838642
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan

Content Description

奇才か?妖婦か?新聞記者、保険外交員、ホテルオーナー、女優、辻占いの豆売り、日本語教師、活動弁士、講談師、浪花節語り…転職50回以上、50人近い夫と120人以上の交際相手を持ち、日本列島、中国大陸、台湾、朝鮮半島、東南アジアに神出鬼没、明治・大正・昭和を駆け抜けた毛断(モダン)ガールの本家本元。評伝・近代女性史。

目次 : 第1章 少女時代(久代、その「惨憺たる」生い立ち/ 久代、婚約者たちに翻弄さる ほか)/ 第2章 幽蘭誕生(幽蘭、第二子を出産す/ 幽蘭、第三子を妊娠す ほか)/ 第3章 仕事遍歴、男性遍歴(幽蘭の父、死す/ 宮武外骨、幽蘭を語る ほか)/ 第4章 満鮮、南洋へ(幽蘭、自伝を新聞連載す/ 大連に「幽蘭ホテル」開業す ほか)/ 第5章 戦争に向かって(幽蘭、恩師との仲を怪しまれる/ 日蓮主義の幽蘭尼となる ほか)

【著者紹介】
平山亜佐子 : 挿話収集家、デザイナー。戦前文化、教科書に載らない女性の調査を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • fwhd8325

    なかなか思考が追いつかない問題の女でした。本荘幽蘭なる方は存じ上げませんでしたが、明治、大正、昭和と時代を跨ぎこの行動には圧倒されました。今の時代で言えばと、想像しても浮かびません。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    モダニズムが華咲いていく明治末期から大正時代に掛けて突如、現れ、消えていった女性がいた。彼女の名は本荘幽蘭。モガの代表格、女優、記者、実業家、果ては宗教家など職を転々とし、夫は50人程、とっかえひっかえ。新聞は彼女の巻き起こす言動に呆れつつも釘付けだった。この皮肉。また、幽蘭の語りからは「男の犠牲になった哀れな女」にも思えるが、失敗や悪評にもめげず懲りずのバイタリティは異様。最後の目撃情報から亡くなるまでは空白とこれまた謎な人。私に言えるのは「彼女は彼女なりに生きた」。只、これに尽きるのではないのだろうか

  • こばまり

    天晴れロケンロールな女の人生。当時の女性としてはずば抜けて自分本位に生きた人で、読んでいて楽しかった。著者が指摘するように、何かを成し遂げた人についてはまとまった記録が残るが、そうでないと膨大で細かな資料に当たるしかない。砂金を集めて金塊にした労作。

  • あたびー

    新聞記者、講談師、女優、宗教家、実業家(尽く失敗😅)、編み物教師、その他諸々…正に百の顔を持つと言っても過言では無い女傑本荘幽蘭。明治末期から大正頃は一挙手一投足が新聞で(半ば呆れつつ)報じられ、超有名人だったそうだが、昭和に入ると徐々にネームバリューも薄れ、晩年は謎のまま。数十回の結婚を繰り返し、舞踏会の手帳よろしく関係した男の名(錚々たる面々)を記録したが、「妾になるなら乞食になった方がマシ」と己の身体の独立を保持し続けた。読み終わってクラクラしている。美人で名高いが写真があまり残っていないのが残念

  • ばんだねいっぺい

    「本荘幽蘭」というひとりの女性にまつわるノンフィクション。時代背景の中で型破りの生き方から軽蔑の視線を受けてきたが、読んだ印象は、その生き様は、父の問題がロケットの発射台であり、「生活のため」、「趣味嗜好」のため、ただただ一生懸命だったんじゃないかと思った。写真の目は、虚無感に満ちていて黒いビー玉だ。 でも、筆者が表現するように「我らが幽蘭」と祈りと応援が混じる。

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