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式子内親王

平井啓子

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305706102
ISBN 10 : 4305706105
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は、鎌倉時代の「式子内親王集」から45首を掲載。式子内親王の歌の心を歌人の目で探る。

【著者紹介】
平井啓子 : 1947年岡山生。ノートルダム清心女子大学大学院文学研究科博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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内親王の歌を読むと、 ものごとをみるとき...

投稿日:2021/02/23 (火)

内親王の歌を読むと、 ものごとをみるときに、表層だけをみるのではなく、 そのたましいの内側から眺めているような、そんなところがある。

Joe さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    「千載集」に9首、続く「新古今」に49首、そして勅撰集全体では156首もの入集。歌風からは典型的な新古今歌人だと思われるが、式子内親王こそは同時代の定家に比肩しうる唯一の歌人だろう。定家が御子左家の後継者として、あらゆる古歌に精通し、また当代随一の批評眼を持つ「知」における天才歌人だとすれば、一方の式子は内なる「情」を歌う別種の天才だった。「花は散りてその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる」ーあるいは式子の歌の中でNo.1かとも思う歌だが、「ながむ」の背景には小野小町や伊勢物語が踏まえられている。⇒

  • しゅてふぁん

    何となく陰のある歌を詠む歌人という印象だった式子内親王。この本に紹介された歌からもどこか陰りや哀しさを感じた。十代から二十代の初めにかけて斎院を務め、その後は独身を通した内親王の文雅で奥ゆかしい様は和歌や当時の貴族の日記からも伺える。「定家葛」等の数々の伝承から多くの歌を残した歌人だと思っていたけど、そうではなかったとは意外だった。消息歌がもっと残っていれば…残念。彼女の歌はさらっと読むのではなく時間をかけてじっくりと味わうのが良さそう。とても深い、と思った。

  • 双海(ふたみ)

    「百人一首」の「玉の緒よ・・・」の歌で知られる式子内親王。内親王は衰微してゆく王朝をただただ眺めるより他なかった。「夢にてもみゆらむものを嘆きつつうちぬる宵の袖のけしきは」・・・和泉式部、式子内親王、永福門院と続く女流の系譜は近代の與謝野晶子に引き継がれる・・・。内親王の歌風に理解を示す人物としては近世では本居宣長、近現代では萩原朔太郎を挙げておこう。

  • 双海(ふたみ)

    再読。「そのしみじみと見つめる物思いの中には、自己をも肯定せず、見ている現実をも肯定できない式子のかなしみがあるように思う。」(馬場あき子)後白河天皇の皇女に生まれ、若き日を賀茂斎院として過ごす。王朝崩壊から武家社会へ変革する政治の激動期に、母の死、弟以仁王の横死に遭う。穏やかでない環境の中で歌を藤原俊成に学び、中世和歌の新風を感じさせる繊細優艶な作品を残す。高雅な精神から生まれた歌は、呪詛事件に巻き込まれるなど実生活の混濁から抜きんでた清澄なもので、和歌史上に燦然と耀く。

  • すももとうさぎ

    小学生のとき、1番強烈に印象に残った百人一首の和歌が、式子内親王の「玉の緒よ〜」でした。音読すると心地よいリズムが感じられます。でも、和歌の解釈は難しい!日本の古典の世界を知ろうとすることは、外国語を学ぶことと同じ気合が要ります(・_・;

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