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ヌードがわかれば美術がわかる インターナショナル新書

布施英利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797680287
ISBN 10 : 4797680288
Format
Books
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古代ギリシャでは、男性神の像はヌード(全裸)であったが、ヴィーナスなど女神像は服を着ていたという。そのヴィーナスがなぜ紀元前4世紀に服を脱いだのか? ヌードが美術の一大テーマになった理由は? 美術のヌード作品はなぜ見るものに恥ずかしさや後ろめたさを抱かせないのか? ヌードをめぐる美術史と時代ごとのヌード観の変遷を辿るうちに、どんどん美術がわかってくる!

内容例●ヴィーナスは突然、裸になった!? ●ルーブル美術館でツートップの人気を誇る『ミロのヴィーナス』とダ・ヴィンチの『モナリザ』、ヌードをキーワードにして眺めると不思議な共通点が浮かび上がってくる●ミケランジェロやロダンの「彫刻=3Dヌード作品」における筋肉・骨格の精密な描写と両性具有のイメージ●マネとティツィアーノの紙一重の表現●藤田嗣治のヌードに影響を与えたモディリアーニと黒田清輝●ピカソの『アビニヨンの娘たち』が5人の女性のヌードである理由 ●ラブドールが美術になった現代日本美術

養老孟司氏推薦

目次より
第一章 なぜ美術館にはヌードがあるのか
母としてのヌード/両性具有のヌード

第二章 ヌードの歴史T 古代ギリシア美術
古代ギリシアのヴィーナス/サモトラケのニケ/ミロのヴィーナスT

第三章 ヌードの歴史U ルネサンス美術
ボッティチェリ/ミケランジェロ/北欧のヴィーナス

第四章 ヌードの歴史V 近代美術
ロダン/モディリアニ/藤田嗣治

第五章 ヌードのための人体解剖学
久米桂一郎の人体解剖図 筋肉/骨格

【著者略歴】
布施英利(ふせひでと)
美術批評家、解剖学者。1960年、群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科・博士課程修了(学術博士)。東京大学医学部助手(解剖学)などを務める。大学院時代に最初の著作となる『脳のなかの美術館』(筑摩書房)を出版。以来、自然、人体、脳、死生観などをテーマに芸術や社会との関連性を問う。『死体を探せ!』(法蔵館、のちに角川ソフィア文庫)、『構図がわかれば絵画がわかる』『色彩がわかれば絵画がわかる』(ともに光文社新書)、『新編 脳の中の美術館』(ちくま文庫)、『人体 5億年の記憶: 解剖学者・三木成夫の世界』(海鳴社)など約50冊の著作を発表している。

【著者紹介】
布施英利著 : 美術批評家、解剖学者。1960年、群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院美術研究科博士課程修了。学術博士。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、95年、本格的に批評活動に入る。以来、人体、脳、死生観などをテーマに芸術や社会との関連性を問い続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 活字スキー

    ヌードは芸術。公共の場でただ裸になるのは許されなくても、ヌードが描かれたポスターや彫刻ならOK!ではヌードとただの裸の違いとは何か?ヌードとはただの裸ではなく、芸術表現として意図的に構築された裸体。予想よりずっと真面目な、物体としてのヌードにまつわる美術論であり、「チチー!シリー!フトモモー!」という素朴なエロスの神秘に分け入るような内容ではなかった。全体的にいかにも美術科の講義らしい語りで、美術ネタの読み物としては中野京子さんの『怖い絵』等の方が遥かに楽しいが、これはこれで勉強にはなった。

  • kenitirokikuti

    雑誌連載をまとめたものなので、内容密度は濃いめ。現代日本社会、なにかと女の裸(に近いもの)を目にするイメージがあるので、そこを復習する良い機会であった▲我が邦の神像(だいたい仏像)は基本的に着衣である。ところが、古代ギリシャの神聖で価値の高い神像は写実性は高いが理想プロポーションを待つチンコ丸出しの全裸男性である。女神では、ビーナス神だけが男神のように裸身像になったといって過言ではない。また、女性美が評価されたといよりも、両性具有という新たな完全性を描く感が強い▲衣がない全裸像は、風を表現しづらい(続く

  • しまりす

    美術館に行くのは好きだが、自己流で楽しんでいたので、新しい視点を取り入れるために読み始めた。 論文のようで説明が多く、読み口は合わず。 ただ、感性や知見が違うからこそ、自分にはない見方があって面白かった。 著者は解剖学者で、解剖学の視点から骨格や筋肉を想像しながら楽しむことを提示している。 私も、人物の描写で気に入った美術には「命」を感じる。それはきっと描かれた微細な動きの表情、画材や彫刻材の質感、醸し出す空気感によるもので、それらを丁寧に分析することでもっと作品が好きになれるのかもと期待が高まった。

  • ゆうゆう

    芸術のヌードというものは、衣服を脱いだヌードであることで、人間の内面、命そのものを表現しようとしてた。そうか、目に見えない、生命そのものの表現。生き物の命の実体は、玉ねぎの皮を剥いてどこにも芯がないという感覚と同じように、「確かにここにある」というものがない、淡いものを形としてとどめようとするもの。ヌードは命を感じる原型だった。

  • ハチ

    ミケランジェロとヴォッティチェリの記述に興味が湧いた。かくもヌードは深いのか。裸、裸体、ヌード。その違いや解釈、それらを貫通している美に対して丁寧に批評されていて面白かった。

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