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吸涙鬼 Loversoftears

市川拓司

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062152617
ISBN 10 : 4062152614
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan

Content Description

悲しみの涙を流す少女、彼はその生を願い、そっと瞳に唇を寄せる…。限りなく美しい筆致で描かれる純愛ファンタジー。「いま、会いにゆきます」の市川拓司による、5年ぶりの長編小説。

【著者紹介】
市川拓司 : 1962年生まれ。東京都出身。インターネット上で発表した小説が注目され、2002年に『Separation』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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とても切なくなる作品でした。

投稿日:2010/12/12 (日)

とても切なくなる作品でした。

まきちゃん さん | 京都府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 吾亦紅

    キレイな話だったと思う。不思議な美少年、病弱な少女、月明りの庭園…と、詩的な設定といい、どこか吸血鬼を思わせる宿命的な展開といい、かなり現実離れした美麗な物語なのだが、少女の自然な語り口のためか、それほど違和感は感じなかった。読後感は清らかにサラリ。

  • 晴れの国のにっしぃ

    作者が市川氏でなければ、なかなか手に取りづらいタイトルと装丁。間口を広げるためにも文庫化のときには、装丁だけでも一考を。市川氏らしい切ないファンタジー。感情移入できるか否かで評価が大きく異なる作品だと思う。目の付け所はさすが市川氏って感じ。

  • はるこ

    初めての市川拓司さん。眠れなくて早朝2時間ほどで読了。 20歳まで生きられない病気と闘っていた女子高生が、転校生に救われる。彼女の涙と彼の熱。お互いに惹かれあうが…。 タイトルからは期待してなかったけれど、きれいな世界だなと思った。登場人物の繊細な感じや庭園の描写が夢物語のよう。吸涙鬼という設定が面白いのに物足りない。純愛だから1人の相手だけなんだろうけど、もっと生き様なり背景なりを知りたかった。少年の名前は何だったんだろう?  

  • まるりー

    不思議なお話でした。儚げな美沙と転校生で謎の多い冬馬・・・こんな一族が本当はいたりして?ちょっと、展開に現実味がなく(お話だからね、なのに私ったら)、それでも2人はどうなるのか気になって後半は一気読みでした。私にとっての最大の謎は、冬馬の本当の名前ですね、気になる〜!!

  • Akihiko @ VL

    人の涙を吸って生き永らえる一族に生まれた少年と生まれながらにして病弱な身体を持った少女の切ないラブストーリー。少女は少年の特別な能力により死の病から脱却するものの、それと同時に人間では無い少年のことを狂おしい程に深く愛してしまう―。純文学の様に瑞々しく潤いを帯びたその美しい文体は本作の「涙」というテーマにピタリとハマっていた。交わることが許されない代わりに限りなく互いの身体を近づけ存在を確かめ合う2人の交錯する想いに煩わしさが募った。人を愛するって幸せなこと?それとも哀しいこと?どっちなんだろう・・・。

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