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ジェリーフィッシュは凍らない 創元推理文庫

市川憂人

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488406219
ISBN 10 : 4488406211
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan

Content Description

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が…。第26回鮎川哲也賞受賞作。

【著者紹介】
市川憂人 : 1976年神奈川県生まれ。東京大学卒。在学時は文芸サークル・東京大学新月お茶の会に所属。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は各種年末ミステリベストにランクインし、話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイトルとあらすじに惹かれて読んでみまし...

投稿日:2021/06/26 (土)

タイトルとあらすじに惹かれて読んでみました。いやぁ、素晴らしい出来です。犯人はすぐにわかりますが、この話の醍醐味は犯人当てよりも、『そして誰もいなくなった』系の心理ドラマのようなストーリー構成、舞台だと思います。

sissy さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bunmei

    密室殺人、SF、スパイ工作、刑事捜査等の要素がギュッと詰まり、次第に殺人犯を炙り出していく、大変よく練られたSFミステリ―。舞台が外国のU国で、登場人物が英語名、それにSFと言いながらも、時代は1970年代からの話の為、やや入り難い部分もありますが、映像化したら、面白いと思います。人類の飛行技術を変えるといわれる小型飛行船・ジェリーフィッシュの開発に携わった6人の教授と研究生達の過去の秘密に纏わるお話。事件の鍵を握る「R」という人物と開発ノートの存在が明らかになる中、後半はグっ引き込まれ一気読みでした。

  • 夢追人009

    市川憂人さんの鮎川哲也賞受賞作のデビュー作で「そして誰もいなくなった」に挑戦した力作ですね。最初にこのトリックは正直言って機械的過ぎて手放しで好きにはなれませんが、カー、クイーン、クリスティーら黄金時代の巨匠達ならば私たちの書いて来たトリックを現代テクノロジーを駆使して上手に料理しているねと言ってニヤリと微笑むでしょうね。まあこれだけ大掛かりであれば機械に頼らざるを得ないのも致し方ないでしょうね。それから5つのインタールードと最後6人目の大迫力の殺人シーンで著者は気前よく犯人の台詞でヒントをくれています。

  • mae.dat

    1983年の話でね、ネットや携帯など現代の技術はまだまだ無い世界なのね。でも現代には無いジェリーフィッシュと言う小型の飛行船が開発され、普及され始めている感じなの。当時のコンピュータのメインメモリは二五六キロバイトの“大容量”だったと。そんなコンピュータで、自動操縦しているのはやるね。技術力高い。どこか探せなくなっちゃったけど、窒素と炭素の化合物がダイヤモンドより硬いみたいな事書いてあって。それ六方晶窒化炭素のことですか⁈ 我々の世界では、提唱されたのが漸く1985年みたい。だとしたら進んでるー。

  • とみー

    久しぶりのミステリ小説で、冒頭の横文字だらけの登場人物達や難しい用語が出てきた時は読了できるか心配でした。ただ、読み進めると自分の中のギアが切り替わったのかというくらい、読み進むスピードが上がっていく、そんな作品でした。SF?パラレルワールド?特有の世界観もさることながら、よくこのトリックやストーリー、登場人物の人格描写を構築できたなと、作者を尊敬すると同時に作品を構築する思考過程を作者に伺いたいと思いました。ジェリーフィッシュのイメージが当初できなかったですが、かっこいい表紙を見て、これかと納得です。

  • ALATA

    小型飛行船内で起こるクローズドサークルミステリー。地上で墜落事故の捜査に疾走するマリアと蓮、ジェリーフィッシュで巻き起こる殺戮劇が交互に語られる。飛行船といえばツェッペリン号の悲劇を思い出すが近未来敵な展開と閉鎖空間での恐慌感がマッチしてサスペンス風展開が良かった。ただ、犯人の特定については消化不良、解決編のパートも説明口調が多くちょっと不満。★3※二十一世紀の「そして誰もいなくなった」の謳い文句に、ちょっと期待値が高かった分、残念。ただ、この探偵コンビは興味あり、次回作も期待。

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