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飛脚は何を運んだのか 江戸街道輸送網 ちくま新書

巻島隆

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076687
ISBN 10 : 4480076689
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
巻島隆 ,  

Content Description

ベストセラー作家の馬琴の原稿と校正ゲラ、あるいは大名や商人の資金や物資、はたまた各地の災害情報の収集など、江戸時代を“脚”で下支えした飛脚の全貌。

【著者紹介】
巻島隆 : 1966年、東京生まれ。群馬大学大学院にて修士、高崎経済大学大学院にて博士(学術)。地方紙記者を経て、桐生市史編集委員会近世部会専門委員、伊勢崎市史編纂専門委員会専門部会員。物流博物館(港区)や群馬県立文書館、伊勢崎市図書館などで古文書講座講師を務めている。石川薫記念地域文化賞(奨励賞、2008年)受賞、桐生市文化協会功労表彰(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    飛脚とは郵便制度の元祖と思ってしまうが、手紙のやり取りをしていただけではない。産物の運搬や各地の情報発信役でもあり、金融や保険の原型となるビジネスまで手掛けていた。太平の世で安全に通行できる街道が整備され商売エリアが広がると、遠隔地の事情把握や資金輸送など経済発展に不可欠な輸送網を担った。飛脚問屋は現代の配送会社と変わらぬ仕組みを作り上げており、いわば日本という人体に張り巡らされた血管を走る血液だった。明治以降の日本経済が急速に発展し得たのも、彼らが人とモノと金を運ぶシステムを形成していたからこそだった。

  • 活字の旅遊人

    常々疑問だった。郵便制度以前の通信や物流がいかなる仕組みで動いていたのか。飛脚なるイメージはあれど、あれは民間の会社みたいな組織なんだよね。戦国時代は軍事的な職だったというのは納得だけど、それ以前の時代を描くドラマで庶民が手紙のやり取りをしたりするのはかなりあり得ない線なのかな。文字の読み書き、紙の普及などなど考えるべき項目は多いね。また金銭を含む物流にも飛脚が大いに関わるのは当然か。そんな飛脚を一気に無力化した郵便制度の誕生は大事件だよな。日通は飛脚の流れだという話は面白いな。そのあたりも追ってみたい。

  • よっち

    手紙、荷物ばかりでなく、情報発信、金融や損害保険のパイオニアだった飛脚。その機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割と江戸時代の輸送の全貌を解き明かす1冊。武士が台頭する平安時代末期にはすでに存在していて、戦国時代には使者、使僧とともに重要な通信手段だった飛脚。江戸時代以降は飛脚問屋や取次屋などができて、全国に繋がる街道や、江戸市中に飛脚ネットワークがあったこと、武家飛脚や町飛脚と行った様々な種類に分かれていて、大名の生活資金や特産物の輸送だけでなく、災害の情報発信を行ったりその存在感に驚かされました。

  • まー

    図書館の新書コーナーで目について読んでみました 江戸時代飛脚はモノや手紙を運ぶだけでなく金融業など幅広く商いしていたそうです 全国の飛脚問屋は後に日本通運の各支店になって現在に至るらしい日本通運曰く「我々は飛脚の末裔です 」飛脚と言えば佐川急便だと思ってましたが違うんですね

  • いざなぎのみこと

    江戸時代に活躍していた輸送システム「飛脚」。彼らはいかにして生まれ、どのように発展したのか。飛脚の御用達だった滝沢馬琴の記録をつぶさに調べ、そこから明らかになる飛脚の実態を丁寧にまとめた一冊。まず、江戸時代に既に文学作品の校正に飛脚を利用していたというのが驚きです。浮世絵もそうですが、江戸の文化レベルは相当高かったのですね。歴史や交通網としての発達など、様々勉強になりました。平和な時代だからこそ便利になるのは今も一緒、感謝しなければいけませんね。

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