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「オトコの育児」の社会学 家族をめぐる喜びととまどい

工藤保則

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623076840
ISBN 10 : 4623076849
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

子育ての主役ではなかったオトコたちに必要なのは気付きと行動である―オトコは育児をすることで父親になっていく。迷いながら奮闘する“オトコの育児”を社会学的に考察する。

目次 : 生活の一部としての“オトコの育児”/ 第1部 夫婦における“オトコの育児”(近代家族とライフコース―模索する新しい家族/ 社会規範と社会化―しつけはママ?/ 性別役割分業とケア労働―「男らしさ」「父親らしさ」と育児/ 夫婦のコミュニケーションとレスパイト―「さわれないもの」の意味)/ 第2部 親子における“オトコの育児”(あそびと身体―楽しいことのいいとこどり?/ メディアと文化資本―偉大なキャラクター/ ライフイベントと人生儀礼―楽しい行事/ レジャーと公共空間―おでかけたいへん)/ 第3部 社会における“オトコの育児”(中間集団と待機児童―園における親の成長/ 少子化と育児不安―育児雑誌の世界/ 集合意識と医療化―気がかりいろいろ/ 子育て支援とネットワーク―誰がなにを支えるのか/ ワーク・ライフ・バランスとジェンダー―わが子の成長に立ち会いたい)/ “オトコの育児”のゆくえ

【著者紹介】
工藤保則 : 1967年徳島県生まれ。1999年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(社会学)。現在、龍谷大学社会学部教授

西川知亨 : 1975年愛知県生まれ。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、関西大学人間健康学部准教授

山田容 : 1961年広島県生まれ。1988年同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻修了、修士(文学)。現在、龍谷大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ)

    しっくりこなかったし、読了もけっこう時間がかかった。 13のトピックで<オトコの育児>を論じた点は新たな視点が得られて良かったのだが、所詮は社会学者のうわごと、机上の空論の様な言説も多かった印象。そして、どの章も「イクメン礼賛」という結論ありきで展開されているような気がしてならない。 高いお金を出して買った割にあまり参考にならなかったな、個人的に。

  • みてみて

    現代社会で男性が家庭や育児に関わるうえでの課題や問題を、社会学の観点から著者それぞれの経験をもとに考察している点がとても面白かった。インターネットが発達した昨今ではいろいろな課題が取り立たされているが、実は育児にまつわる論争は30年くらい前から変わらず(なにも具体的な解決策が見つけられないまま)続いているというのが面白かった。子育てだけでなく地域や家族・介護についてもすべての人が思いやりをもって関われるような社会と価値観が根付きますように。

  • jackbdc

    日本は父親の育児参加が先進諸国と比較してずば抜けて低いというが何故なのか?長時間勤務?通勤時間?意識?何故なのか?本書は直接この問いに答えるものではないのだが、ヒントを探すつもりで読んだ。そこで考えた自分なりの仮説、1.そして父になる:子育てにより人間的成長を果たす必要性について認識が欠如しているのでは?2.二流の労働者:二流で結構!という意識が低いのでは?3.母側の問題:(本書では無視されていたが)母側が介入を要していない、又は拒んでいる可能性も排除できないのでは?それを文化風習に帰す事も可能だが。

  • 夢読み

    11月からの育休に向け勉強(?)。表題から「男ならではの育児」というものを想起してしまったが、男の目を通じての育児を多面的にとらえているというものであった。育児が「私的な領域」に押し込められていることや、「私的領域」と「公的領域」の分離が厳格化されすぎてしまっていることがわかってくる。その意味で「8章 レジャーと公共空間」の内容は非常に興味深い。公共空間の「open性」が重要との指摘ははっとさせられる。また、「open性」の一形態ととらえられる、「9章 中間集団と待機児童」も考えさせられる。

  • marukuso

    著者たちの経験を基に家族構成から実際にあった苦労話などが赤裸々に書かれている。ただの体験談ではなく、メディア、公共性、保育、ワークライフバランスなどの社会学の問題として提起し、時に真反対の主張がぶつかりあう論稿もありつつもオトコの育児の難しさについて考察する。家庭でのオトコの役割はますます重要になっている。子どもを持って思うのは、育てる側なのではなく共に育つ存在であるということと、誰もはじめから親になる感覚とかい実感なんてないし、実際に子どもと妻と育児に奮闘するなかでそういった意識が出てくるんだろうな。

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