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葛原妙子歌集

川野里子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863854918
ISBN 10 : 4863854919
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • livre_film2020

    どれが好きとか選べないくらい、この人の凛とした歌が好き。旧字体満載で、浅学な私は調べながらでないと読み進めないのだけれど、旧字体が持っていた漢字の豊かさ含めて味わえてよい。我々の今使っている漢字は大分意味を失ってしまったんだなあと思う。繁体字を現在も使っている台湾や香港が羨ましい。戦後すぐの女性はまさに「女傑」で惚れ惚れする。彼女たちが必死に未来を守り抜いて、いま女性も学を修められるようになった。〈早春のレモンに深くナイフ立つるをとめよ素晴らしき人生を得よ〉。何度読んでも勇気を与えられるステキな歌だ。

  • 松本直哉

    「他界より眺めてあらばしづかなる的となるべきゆふぐれの水」という歌に端的に表れるように、この人の歌には現前するものへの他界からのまなざしとでもいうべきものがつねにあり、それが、たとえば食卓の上の酢の瓶のようなありふれた事物を魔法のように異化する「晩夏光おとろへし夕 酢は立てり一本の壜の中にて」独特のリズム、特に目立つのは字足らずで、これはむしろ朗誦のときに音を長く延ばして空白を埋めることを想定しているのだろうか。たとえば塚本邦雄の計算づくの意識的な破調とは異なり、この人の破調は自由奔放な趣がある。

  • いとう・しんご

    短歌はチンプンカンプンなのに読友さんのレヴューに心惹かれて借りてみました。俳句なら自由律?、短歌は破調?、で区切りが分りにくい上、正かな正漢字の文語体でスマホで読み方や意味を調べながらの、大変に覚束ない読みでしたが、それでもハッとしたり、オ〜となったりする歌がたくさん。「かの黒き翼掩ひしひろしまに觸れ得ずひろしまを犠(にへ)として生きしなれば」P83,「不可思議のちからとせよ祖母(おほはは)がなんぢのかうべに置きたる片手」P226などなど。晩年になると軽みが加わってくようで、それも読み進む楽しみかも。

  • 月音

    国文社刊の歌集を長年愛読してきて、思い切って本書も購入。そもそも葛原妙子の名を知ったのは、長野まゆみ著作から。「幻視の女王」の呼び名にふさわしい冷ややかな幻想、物語を感じる作風に一読魅了された。『少年は少年とねむるうすき水仙の葉のごとくならびて』この歌を長野さんは少年愛のイメージで読まれているが、違和感はない。でも、モデルはおそらく歌人の息子とその友人。イメージはともかく、母性愛から離れた場所で我が子を見るまなざしにヒヤリとさせられた。歌う対象との隔たりは、ほかの作にも共通する。⇒続

  • 石井千湖

    Oggiで紹介しました。何度も読みたい歌集。

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