Books

Lilith

川野芽生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863854192
ISBN 10 : 4863854196
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

目次 : 1 anywhere(借景園/ 竜頭をうしなふ/ 水の真裏に ほか)/ 2 out of(Le Grand Cahier/ 転身譜/ 舞曲 ほか)/ 3 the world(Lilith/ 乱数暦/ 火想 ほか)

【著者紹介】
川野芽生 : 1991年、神奈川県生まれ。2010年、東京大学に入学。東京大学本郷短歌会に入会、作歌を始める。2014年、短歌同人誌『穀物』結成。2015年、「怪獣歌会」結成。2017年、本郷短歌会解散。2018年、「Lilith」30首により第29回歌壇賞受賞。現在、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • コットン

    オシャレで難解な短歌集。そんな中でも私が切り絵で作ったことがあるエドワード・バーン・ジョーンズの『フラジオレットを吹く天使』と対になる「天使なるその楽人の横がほに蝶の口吻のごとき古楽器」が良い。後は「記憶とは泥濘(ぬかるみ) 気泡はきながら紅茶のうづへ檸檬が沈む」など気になる歌がある。

  • カフカ

    『無垢なる花たちのためのユートピア』、『月面文字翻刻一例』の二作で川野芽生さんの紡ぐ美しい文章、幻想的な世界観に心惹かれて、歌集も出されているということで手に取ってみた。短歌初心者の私には難しい歌が多かったけれど、分からない言葉は都度検索しながら、声に出しながら、書き写しながら何度も読んだ。悲しいかな、それでも難しくて理解できない歌がいくつもあったのだけど…心揺さぶられる歌もいくつもあり、改めて川野さんの紡ぐ文章が好きだなと実感。あとこちら山尾悠子さんの帯文が大変素晴らしいので引用させて頂きます。→

  • kaoru

    「言葉はその臣たる人間に似すぎていて、あまりに卑俗で、醜悪で、愚かです」後書きにこう書いた著者が何を体験したかは歌を読めば見えてくる。≪なにゆゑに逃げざりしかと問はれゐつ共犯を追い詰むる口調に≫≪汝が命名なべて過誤にてアダム、われらはいまも喩もて語らふ≫美しい比喩を駆使した短歌の数々。歌壇賞を受賞した連作「Lilith」に代表されるように著者は時に女性が受ける様々なハラスメントを歌い、女性という性の不自由さに抗う。活躍が最も期待される歌人の第一歌集。≪わがウェルギリウスわれなり薔薇とふ九重の地獄開けば≫

  • 井月 奎(いづき けい)

    文語であるのに強烈な現代感をかもしつつも、けして「今、ここ」ではない世界。アヴァロンでアーサー王を見つめる目を持つ者。楽園を求めて旅を続け、目の前に現れた楽園を恐れて踵を返す者。美しく背徳的でいにしえの者たちに新しい命を吹き込む。そんな詩が並んでいます。山尾悠子と世界観が似ているように思います。短歌と小説の違いはありますけれども。

  • かりさ

    紡ぐ言葉のやわらかさとうらはらな凛とした強さに穿たれ心揺さぶられました。そしてはらはらと零れるような夢幻さ。深い空虚を埋めるように言の葉をひろい、歌の戦士の言葉の束を抱く。私の心に光さす大切な存在。 《葩は花にはぐれてゆくものを夢ゆ取り零されし残月》

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items