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伊豆の踊子

Kawabata Yasunari

User Review :3.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101001029
ISBN 10 : 4101001022
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2003
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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抒情的で旅情をくすぐられる名作であること...

投稿日:2021/04/17 (土)

抒情的で旅情をくすぐられる名作であることは間違いないのだが、展開がぬるいというかぼけている。特に会話が退屈だ。おまけにオチもないし、三島さんによる解説の「よいしょ」にも反感をおぼえる(まぁ、「師」なので仕方ないのであろうが……)。  やはり、川端先生のベストワークは「みずうみ」であろう。

boggie999 さん | 神奈川県 | 不明

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川端康成の作品は全体的に文章が美しい。 ...

投稿日:2013/08/02 (金)

川端康成の作品は全体的に文章が美しい。 「伊豆の踊子」も例外ではなく、特に最後の別れの場面の描写は、主人公の涙が甘く感じられた。

メロンパン さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    高校1年生の時の現代国語の教科書が本作との最初の出会い。その頃は、前途洋々たる青年が踊子に寄せるほのかな恋心の物語として受け止めていたように思うが、今これを読むと、その印象は大いに異なったものとなる。すなわち、主人公であり語り手の「私」の、一高生としての選良意識が強く打ち出されていると感じるのである。二人の間に生じるのは恋心などではない。踊子の側にはかすかにそれはあったかもしれないが、「私」が彼女を見る眼差しはあくまでも踊子である。彼女には薫という名が与えられているのだが、「私」にとっては、そうした⇒

  • だんぼ

    二十歳の私は、自分の性質が孤児根性で歪んでいると、厳しい反省を重ね、その息苦しい憂鬱に耐え切れないで伊豆の旅に来ているのだった

  • ehirano1

    冒頭からの「道がつづら折りに・・・」のフレーズで既に圧巻であることに加え、『無垢なものへのいとおしみと浄化』がかくも美しく描かれていて、言語化できない感動を憶えました。

  • のっち♬

    表題作は踊り子の様子や青年の感情変化が瑞々しく綴られており、「花のように笑う」「何も残らないような甘い快さ」といった新感覚派ならではの言葉選びにはっとさせられた。『温泉宿』の出だしも独特の言い回し。こちらは人物造形のコントラストもあって、挿話が並列されていても筋がはっきりしている。『抒情歌』は著者の死生観が反映された作品で、美しくほのぼのとした語りは時々童話を読んでいるような気にさせる。『禽獣』は「彼」の怜悧な眼差しが印象的で、抒情と非情の共存は不気味に迫るものがある。静かに死を直視し続ける著者を感じた。

  • yoshida

    恐らく初読みの川端康成。短編4編を収録。特に標題作と「温泉宿」が印象に残った。まずは標題作。20才の主人公は伊豆の温泉地を旅行中に旅芸人の一座と交流を持つ。その中の踊子とお互いに淡い思慕が芽生える。踊子は14才であり、まだ大人と呼べない未成熟さがある。碁盤を挟んでの、ふとした羞恥。お茶を出す際の震え。二人の瑞々しさが一服の清涼感を与える。「温泉宿」では風情が一変し、女性達の生々しさ、仄白く闇に蠢く肉感的な美しさと哀切に引き込まれる。ある意味、戦前の日本のおおらかさと美しさ、逞しさを見たように感じた作品。

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