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ISBN 10 : 479481304X
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「ラーメンは麺料理かスープ料理か?」、「昼間の太陽の色は赤なのか黄なのか?」
このようなことを考えたことがあるだろうか。多くの日本人は、ラーメンは「麺料理」、昼間の太陽の色は「赤だ」と答えるであろう。「その理由は?」と問われるなら、日本人にとっては「当たり前だから」としか答えようがない。
しかし、世界にはラーメンをスープ料理だと「意味づけ」る人々が暮らす地域もあるし、昼間の太陽の色は黄だと「意味づけ」る人々が暮らす地域もある。ここで重要となるのは、地域や文化の違いは、人々による「意味づけ」の違いであり、国境を超えるとモノゴトへの「意味づけ」が変わるという事実である。
日本人が「お洒落なデザインだ」、「上品な色だ」などと意味づけて買っている商品に対しても、国境を越えた先で暮らす人々は、予期せぬ意味づけをし、それに従って思いもよらぬ評価をしていることも珍しくない。日本人から見れば何の変哲もない場所で訪日観光客が写真を撮るという光景も、風景への「意味づけ」の異なりによるものである。よって、その「意味づけ」を適切に読み解けるかどうかが、国際マーケティング戦略や訪日観光戦略の成否を左右する。
本書は、このような各国の消費者による「意味づけ」の異なりこそが、海外の市場や消費者をとらえるカギになると考え、地域ごとに異なる意味づけが生成されるメカニズムの解明と、国際アンケート調査による七つの市場における「意味づけの地域差」の実態把握を行い、異文化市場の「解読法」に迫ったものである。
近年の日本企業にとって、海外市場進出は喫緊の課題である。しかし、意外にも、海外の消費市場の研究は非常に遅れている。本書は、「意味づけ」の観点からこの課題に挑み、新しい市場理解や国際マーケティングの考え方を提起している。
国際マーケティング論または消費市場論の入門書としてはもちろん、国際理解や比較文化の入門書としても読んでいただければ幸いである。
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