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近親性交とそのタブー 文化人類学と自然人類学のあらたな地平

川田順造

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865781854
ISBN 10 : 4865781854
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近親性交はなぜタブーか?生物学、霊長類学、文化人類学の研究成果を総合する世界的水準における初の学際的インセスト・タブー論。編者による「新版への序」収録。

目次 : 問題提起に代えて 性―自己と他者を分け、結ぶもの/ 1 最先端の自然人類学・文化人類学の知から(「間違い」ではなく「適応」としての近親交配/ インセスト回避がもたらす社会関係/ インセストとしての婚姻/ 幻想と現実のはざまのインセスト・タブー―フロイトからレヴィ=ストロースへ)/ 2 コメント・批判・あらたな問い(インセスト・タブーについてのノート/ インセストとその象徴/ 性と「人間」という論理の彼岸)/ 3 文芸の深みから(自然過程・禁忌・心の闇/ 自涜と自殺のあいだ―近親相姦序説)

【著者紹介】
川田順造 : 1934年東京市生まれ。1965年東京大学社会学大学院博士課程を単位取得退学。1971年パリ第5大学で民族学博士。埼玉大学助教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、国立民族学博物館併任教授、広島市立大学教授、神奈川大学教授を経て、神奈川大学特別招聘教授、同大学日本常民文化研究所客員研究員。日本人類学会(進化人類学分科会、キネシオロジー分科会)、日本文化人類学会で50年あまり研究活動。主著『無文字社会の歴史』(岩波書店、1976年、第8回渋沢敬三賞)レコードアルバム『サバンナの音の世界』(昭和59年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、のち1988年白水社刊のカセットブック版は、2002年小泉文夫音楽賞)『聲』(筑摩書房、1988年、第26回歴程賞)『口頭伝承論』(河出書房新社、1992年、第46回毎日出版文化賞)等。1991年アカデミー・フランセーズよりフランス語圏大勲章、1994年フランス政府より文化功労賞、2001年紫綬褒章、2006年第1回日本文化人類学会賞、2009年文化功労者、2010年瑞宝重光章、ブルキナファソ政府より文化功労賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gtn

    霊長類学者、今西錦司氏に編者が質問。「生きものの一番根源的な欲求は何でしょうか」との問いに「バーベチュエイションやね」と即答。つまり、今の生活を変えてほしくないということ。その意味で、立憲も国民も、そして極右の参政も保守。一方、「左」共産、れいわは、今回の参議院選で票を減らした。仮に、政権交代が起きても、大半の国民は、単なる再編だと思っているのでは。

  • kenitirokikuti

    「新版への序」から。〈山極寿一さんのいう「求愛行為では雄が主導的だが、最終的な交尾の決定権は雌が持っているという霊長類の特徴」が、ヒトにも基本的にあてはまるとすれば、…息子と母、甥と伯(叔)母の性的結合の方が、父と娘、伯(叔)父と姪よりも、一般的に起こり易いとは言えるだろう〉。確かに女の描くエロ漫画では、やるかやらないか迷ったり、拒んだりするシーンがある感じ▲ 〈鳥類や哺乳類では兄妹交配の頻度は低い。〉

  • シマ

    集団間において〈女性の交換による「関係の生成」〉が成り立っていた、ということは集団内の娘との性交は禁じられなければならない。つまり近親性交は広く近親者から成る集団での性交、となってしまう。ならば、父・母・子という核家族を指すものではなかったのでは?という具合に、近親という範囲は定まったものではなく、婚姻により成立した、ともいえる。そこからタブー視された。そして交換される女性というのは、母としては集団内に属する「同一者」であるが、配偶者としては元の集団に属する「他者性」をまとっている、という二重性がある。

  • しいかあ

    シンポジウムのまとめということで内容は広く浅くといったところ。レヴィ=ストロースはオイディプス神話の構造分析もやってるけど、彼自身はフロイトの説なんか呪術師の語る神話と大差ないものとみなしてそうな気がする。一番最後の高橋さんの話が「人の婚姻は基本的にはすべてインセスト」というレヴィ=ストロースのコメントをわかりやすく解いているように思えた。

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