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無文字社会の歴史 西アフリカ・モシ族の事例を中心に

川田順造

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002600161
ISBN 10 : 4002600165
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1990
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 富士さん

    初めて読んだ時のフランスの村も歴史を記録するのに文字に依らずに来たのであり、その点でアフリカの村と根本的な違いないのだ、という指摘を目にした感動は忘れ難いものがあります。文字によるコミュニケーションというものは、文字外のコミュニケーションの海に浮かぶ浮島に過ぎず、所詮点と線を結んだだけで世界を覆った気になっているに過ぎないのではないかという思いを強く感じたものでした。再読してみて、本書に横溢する歴史の文脈を支配して存在から犯す、文化という兵器に対する初々しくも直截な義憤に改めて強く胸打たれました。

  • がんちゃん

    そもそも文字が生まれたのは、中央集権的国家が誕生する過程で、人々から税金を徴収するための記録が必要だったからだよね。しかし西アフリカのサバンナ地帯で焼き畑農業を行ってきたモシ族には、土地を私有するという概念もなく、中央集権的な政治組織も必要としなかった。ゆえに文字なんか必要としなかったんだよな。しかし他文化民族の接触や西洋諸国の進出によって文化形態が変容していく。その過程は、時間的なずれがあるだけで、世界中で起こったことでもあるんだよね。もちろん、日本もそうだった。そう考えると、とても面白いなぁ。

  • MIRACLE

    文字をもたない民族の歴史について、実地調査をもとに、論じた本。立論の誤り、悪文、読み手に伝える努力の放棄。文句なしの悪書である(読み進めるのに、解読作業を必要とする)。立論について、筆者は、文字と歴史の定義を怠っている。そのため、無文字では歴史は成立しないことに、気づいていない。歴史は、世界観にもとづく、出来事についての文字を用いた意識的な記録だ。例えば、インド文明は、文字はあったが、歴史はなかった。一方、中国の金は、文字をつくり、歴史を残した。したがって、筆者がモシの「歴史」を論じるのは的はずれなのだ。

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