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ISBN 10 : 4276135729
Content Description
「エチオピア北部のペンタトニックスケール(五音音階)を基調とするジャズであるエチオ・ジャズ。(中略)それはジャズという、アフリカ大陸とのつながりを持ちながらも、西欧にその中心基軸を移して発展し、商業化したモンスターを、いったん脱中心化し、エチオピアの土地の旋律を基軸にしながら探求する運動である。」(本文より)
著者が長年フィールドワークを行ってきたエチオピアの音楽家たちとの交流に基づいて、エチオピアのポピュラー音楽の魅力を伝える1冊。エチオピアの音楽様式とジャズ、ロック、ファンク等の要素が混ざり合い、花開いた帝政末期(1960〜1970年代前半)のポピュラー音楽。そのルーツにある皇帝とアルメニア人孤児たちとの出会い、軍楽隊から世界的なスター歌手・奏者となった巨匠たちの素顔、近年、世界各地への越境を重ねるエチオピア音楽についても紹介する。著者の映像作品や音楽の動画QRコードも掲載。
【著者紹介】
川瀬慈 : 1977年岐阜県生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。国立民族学博物館教授。専門は映像人類学。エチオピアの音楽や宗教を対象に多数の民族誌映画を制作。人類学、シネマ、アート、文学の実践の交点から新たな知の創造と話法を探求する。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、鉄犬ヘテロトピア文学賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、2020年、サントリー学芸賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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