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うらんぼんの夜

川瀬七緒

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022517593
ISBN 10 : 402251759X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地蔵を信仰する小さな集落で育ち、都会に焦がれる高校生の奈穂は、東京からの転校生・亜矢子の言葉に違和感を覚える。一方、村の老人たちが余所者に対して異常なほどの警戒心を募らせるにつれ、奈穂は自分までもが囚われていた村の呪縛に気づき…。少しずつ狂いはじめた歯車が向かう先は―。

【著者紹介】
川瀬七緒著 : 1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。2011年『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    川瀬 七緒は、新作中心に読んでいる作家です。夏のこの時期に相応しい、因習根深い閉塞感漂う村を舞台にしたホラーミステリー、令和の今でもこの様な村は存続しているのでしょうか? https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22938

  • パトラッシュ

    日本の田舎あるあるの排他的な村に、東京からの移住者がやって来て不穏な空気が漂う。横溝正史的な地縁血縁に縛られた犯罪が起こるかと思いきや、偏屈な老女たちと村の奇妙な習慣に隠された秘密が明らかになる。そんな村から逃げ出したいと願う少女奈穂を軸にした農村小説風ドラマが、友人を思う行動がきっかけに死人が出てやっとミステリかと思ったら別の犯罪を知ってしまい、超自然的恐怖に襲われる。まるで村の地蔵が奈穂を村に縛り付けるため、一切を操っていたかのようだ。ラスト1頁を楳図かずおの絵で想像したら、思わず背筋が冷たくなった。

  • nobby

    何とも嫌悪でいっぱい…物語全般で感じる嫌悪…読み終わってまた嫌悪溢れるばかり…まさに閉鎖的な田舎の村でのよそ者への排除、コロナ禍な風潮も交えた描写も覚悟していたが、村八分や女性蔑視がずっと繰り返されるのに辟易…村の誰もが崇拝する地蔵とか爺さん婆さんが不気味に暗躍する雰囲気は嫌いじゃないからもったいない…とにかく、ばかばかしくて腹が立つと同時に悲しすぎる… 虫や獣へのアプローチ伏線回収はサスガ!最後で目にする捻りや衝撃はあれど、やっぱり嫌悪しか残らない…ラストでいきなりホラー展開もゾッとはするけど放置だし…

  • ひさか

    2021年6月朝日新聞出版刊。書下ろし。閉ざされた集落に住む女子高生と村に住む人々の生活と考えが東京からやってきた一家によって影響を受ける。地味な展開が長く続きますが、ラストで明らかにされる事実にちょっと驚きです。村の女性たちの社会のありようが凄い。田舎、自然、農業に川瀬さんらしい斬新な解釈と描写があるのが良いですが、地味な物語であることにかわりはありません。表紙にインパクトあります。

  • 美紀ちゃん

    乙一みたいな怖さがあった。想像以上に怖面白かった。逆さ吊りの女って何?16才の奈穂は正義感が強くて感情に流されまいといつも自分と闘っている。自分を持っている。亜矢子は信じ難いほど過酷な経験をしていた。品種改良された高級なトウモロコシ を5本2800円で売る。すごい。こんな村にずっといるのではなく、将来は東京に海外に出たいと考えている奈穂だが、農業に向いている。大ばあさんの衝撃的な告白。亜矢子の告白もそれ以上に衝撃的。びっくりしたが、2人とも肝が据わっていて、友情は深まるだろうと思う。

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