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もりくいクジラ クジラむかしむかし

川村たかし

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776408901
ISBN 10 : 4776408902
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

およそ400年前、紀伊国・太地では、クジラは村人が生きるための大切な糧だった。太地の漁師たちは、クジラと向きあい、クジラとともに生きていた―かつてでんじのもりを背に受けた子クジラが、群れを率いる大クジラとなった。村人から“もりくい”と呼ばれるこの因縁のクジラに、でんじの後継者、若きそうだゆうが果敢にいどむ。クジラむかしむかし三部作待望の復刊!

【著者紹介】
川村たかし : 1931‐2010。奈良県に生まれる。奈良県学芸大(現・奈良教育大学)を卒業後、花岡大学に師事し創作活動を始める。奈良県五條市の小・中学校・高等学校教諭を経て、奈良教育大学、梅花女子大学教授を務めた。1978年『山へいく牛』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞、1980年『山へいく牛』『北へ行く旅人たち‐新十津川物語』(ともに偕成社)で路傍の石文学賞、1989年『新十津川物語』全10巻(偕成社)で日本児童文学者協会賞、産経児童出版文化賞大賞、1995年『天の太鼓』(文渓堂)で日本児童文芸家協会賞他受賞多数。2002年紫綬褒章、2010年旭日小綬章

赤羽末吉 : 1910‐1990。東京に生まれる。1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年『ももたろう』(福音館書店)、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)でサンケイ児童出版文化賞、1968年『スーホの白い馬』(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞、アメリカ・ブルックリン美術館絵本賞、1973年『源平絵巻物語・衣川館の巻』で講談社出版文化賞、1975年『ほうまんの池のカッパ』(銀河社)で小学館絵画賞、1980年国際アンデルセン賞・画家賞を受賞。他受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちえ

    〈クジラむかしむかし三部作のニ作目〉賢いクジラを首領にしてクジラが群れを作り浜に近づかなくなった太地の村。生きるため、クジラを捕るため、背中に一本モリが刺さるクジラの首領「もりくい」を倒すために立ち向かう村の漁師たち。雪が舞う海での躍動感にあふれる戦いの絵。命をいただくことの尊さを感じる。

  • マツユキ

    こういう絵本を借りるのは、珍しい。 冬になると、毎年にように、沖の方を通るクジラをしとめようと、村一番のクジラ捕りいえもんと、若者そうだゆうが中心に、村の男たちは海に出る…。 クジラのリーダーもりくいとの勝負に息を呑みました。誇り高く、でも、罪なき生き物を殺す罪深さを知っている。一人呑み込み、生きていくために、顔を上げる。その生き方が印象に残りました。 我ながら、良いチョイスでした。

  • まー

    メモ:5年生読み聞かせ(国語)

  • “もりくい”の意味をすぐ知ることになり、わーっ!!!一部の読了から、つながり、込みあげるものがあります。物語はとても素晴らしかったけど、二部目は、読んでいて、辛さが勝ってしまい、悲しくなった。でも読んでよかったと思える作品でした。三部目は少し時間をあけてから、つなげ読みしようと思った。

  • まみむめもーめんと

    沖で群れをなすクジラのせいで不漁が続く。その中でも背中にもりの刺さった大クジラ「もりくいクジラ」を仕留めようとする。クジラをとらなければくらしていけない。生きるためにはこれしかない。力強く躍動感のあるクジラの絵が最後まで生きていることを伝える。その命をいただき私たちは生きている。

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