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ガヴァネス ヴィクトリア時代の〈余った女〉たち

川本静子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622073352
ISBN 10 : 4622073358
Format
Books
Release Date
November/2007
Japan

Content Description

19世紀英国に大量出現した未婚の女性。「余った女性」と揶揄されたレディの唯一の職業・住み込み家庭教師「ガヴァネス」。その実像を文学と歴史の両面から活写。英文学、英国史の基本図書。

【著者紹介】
川本静子 : 1956年津田塾大学英文科卒業。1958年東京大学大学院修士課程修了。1962‐63年ハーヴァード大学大学院留学。津田塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まりお

    ヴィクトリア朝の「余った女達」、ガヴァネス。女性達の自立が始まっていく時代に生れたて職業。賃金は安く、植民地に送られるという流刑に近い扱いをされる。それであって求められるのは質の高い学習。とんでもない扱いだが、女性にも学びが必要とする考えが徐々に広まったのも事実。女性達の自立が一歩進んだ職業であった。

  • Miki

    ヴィクトリア朝の女性のお仕事探訪。『虚栄の市』研究材料

  • ととろ

    陸秋槎『森とユートピア』の参考文献から。ガヴァネス自体は「住み込みの女家庭教師」という職業を指す言葉に過ぎないが、ガヴァネス全盛の19世紀半ばの英国においては、夫を見つけられなかった中産階級の<余った女>が経済的自立を図る唯一の職業であった。彼女らは就労先では浮いた存在であり、かつ低賃金であったとされる。これは彼女らが結婚を前提に育てられたにもかかわらず、やむを得ず働かざるを得ない状況に迫られたうえ、職業としては供給過剰であったことに起因する。現代日本の高学歴ワーキングプアに通ずるものを感じながら読んだ。

  • Mana

    レディとして女性が働いても恥ではなかった唯一の職業について、社会でのその実態や雇う側、働く側の意識の差などを色々と分析している。この人の本はちょっと退屈といったイメージがあったんだけど、この本はなかなか面白かった。後半ではガヴァネスをヒロインにした小説を解説していて、虚栄の市とジェイン・エアが面白かった。特にジェイン・エアはちょっとご都合主義なイメージだったんだけど、それを補って余りある主人公の強烈さと魅力について深く納得でした。

  • j1296118

    レディが就いてもリスペクタブルである唯一の仕事、とされながら駄馬にも劣るとさえ小説に書かれてしまう<余った女性>、ヴィクトリア朝時代のガヴァネス。給金は家事使用人より高いとは言えず、教育以外の仕事も押し付けられ、曖昧な地位から敬意待遇親交にも多くは不自由していたという。  海外の王室でガヴァネスを務めた一例アンナの所で『この時点でシャム王の子供は67人、王が亡くなった時には81人。幾つかのグループに分かれ、最初に連れて来られた王子王女は21人』に吹き出した

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