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日本の歴史 4

川尻秋生

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784096221044
ISBN 10 : 409622104X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2008
Japan

Product Description

転換点を迎える貴族社会と平安人の暮らし

宮廷文化が花開き、華やかな文化が栄え、平穏なイメージの強い平安時代であるが、いっぽうでは干ばつや大雨、火山の爆発や地震といった自然災害に見舞われ、争乱も相次ぎ、人々の暮らしは揺れ動いていました。この巻では、考古学による最新の発掘成果を取り入れて、さらに『古今和歌集』など、従来の歴史研究ではあまり用いられなかった当時の文学作品を丹念に読み解いていくことで、律令制度が変質し、大きな転換点を迎えた貴族社会の実像に迫っていきます。また、こうした災害が引き起こす環境問題や戦禍による人間生活の破壊などを取り上げることで、単なる過ぎ去った過去ではなく、現代と対話が可能な、今に活かすことのできる歴史像を描きます。

Content Description

災害、疫病、戦乱に脅かされた平安貴族社会の実像。歴史が未来を切り拓く。

目次 : 第1章 『古今和歌集』の時代を考える/ 第2章 古代国家の変容/ 第3章 列島の災害と戦禍/ 第4章 受領の成立と列島の動乱/ 第5章 新しい仏教/ 第6章 貴族の生活/ 第7章 都市の暮らしとムラの生活/ 第8章 東アジアとの外交と列島

【著者紹介】
川尻秋生 : 早稲田大学文学学術院准教授。1961年千葉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学)。専攻は日本古代史。和歌をはじめとした文学作品や発掘された出土文学資料などを用いてこれまでの歴史資料では叙述できなかった新しい時代像を描くことに挑んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    歴史の本にしては珍しく、古今和歌集の歌集から始めています。また列島の災害をかなり絵などを用いて説明しています。平安時代をこのような観点から説明しているのも面白いと思いました。読みやすく今までにはないような感じの歴史書だと感じました。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。しばらく積んでいたが、再び通史の通読を進めた▲清和天皇は初の幼帝。奈良時代には「天皇」が政務せねばならず、女帝や摂政が立つ必要があった。宇多天皇は藤原氏に属しておらず、律令制のコンセプトに反して近臣を取り上げたり、本人が出家して初の法皇になったりした。仁和寺が彼の邸宅となる▲法制史上、初めて天皇を直接対象としたものが、儀式での衣服を唐風に改めるもの。なるほどぉ…

  • 鐵太郎

    世界との関係、東アジア外交史は最後にようやく出てきます。このへん、日本周辺の東アジア人が驚くところなんですよね。日本では、外国との関連で歴史を語ることが少ないという事実に。中国はまだしも、韓国では対外的な外交抜きに、というか対外的な序列の変遷抜きに歴史が語れないのです。日本がそうでないことは、彼らの理解しにくいところ。ま、立場が違えばそうなるものですよねぇ。

  • Mentyu

    平安時代の通史というよりも、旧来の類書ではスポットを浴びてこなかった災害や和歌はじめ、貴族・武士・外交など色んな要素をより合わせて歴史叙述を狙った内容となっている。平安時代という長い期間でこれをやると、どうしても話が前後したり、関係性の把握が難しくなるので、奈良時代と違って大変だろうなと。

  • カザリ

    出だしの災害、飢饉による平安時代への印象見直しだけ面白かった。あと、巻末付録かなあ。

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