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文芸記者がいた!

川口則弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860114930
ISBN 10 : 4860114930
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

文芸記者とは何者なのか?

日本に新聞が生まれておよそ150年。「国民新聞」に文芸欄を作った高浜虚子をはじめ、夏目漱石、国木田独歩、徳田秋声、菊池寛ら、多くの文学者が新聞社で記者をした。大正、昭和とつくる人と伝える人、文芸の職能はわかれ、記者の仕事も変わっていく。文学と密接に関わり、長きにわたって併走してきた文芸記者の仕事と生き方を追って、文学をめぐる環境がどうのように変わってきたかを探る。

本の雑誌好評連載「文芸記者列伝」を大幅改稿。補遺3本と文芸記者年譜を書き下ろし。明治中期の堀紫山(讀賣新聞)から令和5年の中村真理子(朝日新聞)、樋口薫(東京新聞)まで、二十四人プラスアルファの文芸記者の人生に迫る。

文学を商売にして世に定着させた功労者、ないしは戦犯、それこそが文芸記者である!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    日本に報道が生まれた直後から文芸記者は存在した。新聞や雑誌に連載小説を書かせ、文学賞を設け、作家たちの相談に乗るまでは普通の編集者と同じだが、何より批評を通じてメディアの価値を高めるのが大きな仕事だった。成功者がいれば失敗者もいたが、著書のある百目鬼恭三郎と井尻千男、鵜飼哲夫を除けば無名の人ばかりで、政治部や社会部で現れたスター記者はいない。報道において文芸関係はマイナーであり、主流にはなれないとの冷めた眼差しを感じる。だからこその個性的なメンツが集まり、やりたい仕事をやった人が多かったのだと感じられる。

  • メイロング

    こっち側にも文学史があったことに気づかされてすごく楽しい。明治から始まる新聞という大きな流れに乗って文学が広まり、現在の芥川賞の記事があり、俳句や短歌の紙面につながっているのがよくわかる。そこには文芸記者がいて、どのような立ち働きがあったのか。軽めで楽しい文体にページがとまらない。

  • Shun'ichiro AKIKUSA

    博識な著者による文芸記者列伝。エピソードがおもしろいが、読んでいて思うのは新聞だけでなく週刊誌が文芸にはたした役割の大きさ。このあたり、もっと専門的な著作があってもいいだろう。

  • ウチ●

    新聞黎明期からすでに文芸記者はいた。やがて各種文学賞をいかに生み出し、育て、そして週刊紙をスピンオフさせてきたか?近年の新聞、週刊紙の衰退からは想像もつかぬ激しくドメスティックな闘争を垣間見た。本の雑誌に連載された著者渾身のエッセイが、連載時の24章に大幅な加筆と補稿を加えて本の雑誌社から出版された!かつて、書評欄と讀者の蜜月は存在した。しかし、業界の行く末は何処?近年、アナログレコードの復権が報じられるが、やはり一部マニアの領域。紙媒体の盛衰はやはり囃し立てる側の人間が鍵を握る。大衆は踊るばかり。

  • 青いランプ

    昔の文芸記者の役割がわかって、面白かった。

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