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日本人はなぜ世界一頭がいいのか(仮)

川口マーン惠美

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569822990
ISBN 10 : 4569822991
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 突然ですが、問題です。
「17.5℃の気温が20℃下がった。現在は何℃?」

 恐らく日本の読者の多くは、「マイナス2.5℃に決まっているじゃないか」とすんなり答えることでしょう。ところがドイツでは、この負の計算を間違える人が結構います。おつりの暗算ができず、レジで四苦八苦する人もいます。ドイツ人の頭が悪い訳ではありません。日本人の教養が高すぎるのです。

本書はドイツ在住30年、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』などのベストセラーを持つ著者が日独の教育を比較した意欲作です。
ドイツで3人の娘を育て上げた著者は、子育て中「日本ではこんなことあり得ない」とため息をつくこともしばしば。「日本の初等教育は世界一」と断言します。
ただ大学教育やビジネスの場になると、海外の人と比べて見劣りしてしまうことが多いのも事実です。素晴らしい初等教育のそのあとが、うまく続いていないのではないか。そんな問題提起もされています。

これからはますます外国との交流が盛んになっていきます。国際交流を成功させるには、まず互いの違いを知ること。そして自国に誇りを持つこと。本書はその一助になるでしょう。

【著者紹介】
川口マーン恵美 : 作家、拓殖大学日本文化研究所客員教授。1956年大阪府生まれ。ドイツ・シュトゥットガルト在住。日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • coco

    実際のタイトルは「なぜ日本人は、一瞬でおつりの計算ができるのか」。ドイツで3人の子を育てた著者。ドイツと日本の教育の違いについて書かれている。小学校入学から就職まで。こんなにも違うのか、というぐらい違うことだらけ。それぞれ一長一短あることがよく分かる。ドイツは取捨選択する機会がかなり多い分、大変そう。でも、楽しそう。興味深い一冊でした。

  • ごへいもち

    取り上げられているどの国も良いところと嫌なところがあるけど…。著者の子供の教育については自画自賛っぽいところがイヤミに感じたのは僻み?

  • to boy

    ドイツ在住の著者によるドイツと日本の教育に関する違いを主に書かれています。どちらが優れているという視点ではなくそれぞれの長所、欠点をわかりやすく書かれていて面白かった。両国ともに近代からの慣習が現代の制度に影響を与えていて、それぞれ問題を抱えていると考えさせられた。あと、内容に少しまとまりがなく、話があちこちに飛び過ぎているようにも思えた。それにしてもこの題名は何とかならないか。

  • ZEPPELIN

    初等教育の質が世界トップクラスで、その後に苦労する日本。反対に、義務教育すら満足に受けられない国民が少なからず存在するものの、高等教育の質が高いドイツ。足して割りたいところだが、驚くのはドイツの教育制度。小学校の高学年で将来の大筋を決めなければならず、また義務教育ですら退学が存在するという厳しさ。どちらの制度が優れているかという話ではないけれど、日本の方が生徒に優しい(甘い)制度ではあると思う。そのせいで自立が遅れるという欠点もあるわけで、やはり教育の難しさは世界のどこでも変わらない

  • mit

    ドイツの教育や就職について紹介し、文化的・歴史的背景から解説されている。ドイツの勤務歴証明書には雇用者から見た評価が一定の形式で記されるが、表現方法にさまざまなトリックがある。「同僚のあいだでその勇気が称えられる人」は「上司とうまくやっていけない人」で、「真面目で頼りになる人」は「必ず持ち場にはいるが、どちらかというと重要ではない人」の代名詞となる。他人に対する否定的な見解を、ほとんど褒め言葉に加工しておきながら、その否定的な内容を暗号のように第三者に伝えるようなことは、日本人の想像の及ばぬところである。

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