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民衆の大英帝国 近世イギリス社会とアメリカ移民

川北稔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006002046
ISBN 10 : 4006002041
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan

Content Description

一七・一八世紀イギリス社会の貧民層にとって、帝国の形成は何を意味したか。落魄し年季奉公の契約をして海を渡った者、兵士、流刑者、農民。植民地アメリカの基盤を造った彼らの出自と体験から、大西洋へと送り出した社会の実像が浮かび上がる。史料を駆使し、人の行き来の側面から大英帝国の姿をヴィヴィッドに描く「帝国」の社会史。

目次 : 序 近世イギリス民衆にとって、帝国とは何だったのか/ 1 自発的に年季奉公人となってアメリカに渡った人びと/ 2 イギリス近世社会と通過儀礼としてのサーヴァント/ 3 強制されてアメリカに渡った移民たち/ 4 海軍兵士リクルートの問題―「板子一枚の世界」/ 5 囲い込みと移民―帝国を形成する農民たち

【著者紹介】
川北稔 : 1940年生。京都大学文学部史学科卒業。大阪大学名誉教授。京都産業大学文化学部教授。イギリス近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かんがく

    植民地時代のアメリカへ渡った移民が、どのような社会階層だったのかをデータから分析。サーヴァントと呼ばれる住み込みの奉公人、退役した軍人、犯罪者などがアメリカに渡っていったことがわかる。

  • MUNEKAZ

    都市の低所得層や浮浪児、食い詰めた農民に犯罪者、そして元兵士と17〜18世紀のイギリスにおける下層階級の人々が、年季奉公や移民として植民地アメリカに「掃きだされて」いく様を描いた一冊。貧困対策として自国民の移民を国家ぐるみで進める姿は、かつての日本の大陸移民も思わせるし、また七年戦争やナポレオン戦争など立て続けに戦争に参加したイギリスだけに、帰還兵の社会復帰が早くから大きな問題となっているのも興味深かった。宗主国の下層から見た植民地を知れる本。

  • ざっきい

    「近世イギリス社会とアメリカ移民」という副題に惹かれ読んだ本。1990年出版。17、18世紀イギリスといえば名誉革命とジェントルマン、農業革命や産業革命、植民地といったイメージだが、この「帝国」化により貧困層がどのような影響を受けたのか、人口移動から読み解いている。軍隊や植民地が貧困層の受け皿となったという、今となっては普通な結論に至っているが、文献から詳細に説明されており面白い。

  • bittersweet symphony

    川北稔(1940−)さんはイギリス近世・近代史を専門とする歴史学者の方、ウォーラーステインの翻訳がもしかしたら世間一般にはいちばん知られている仕事かもしれません。本書は1990年に出版されたものが08年11月に文庫化されたものです。拡大過程にある大英帝国において、いかにマンパワーが供給されてきたかを、18世紀の英国内とアメリカ移民の庶民階級の動向を統計的に検証することで明らかにするというのが主旨。若年層をどういう風に取り扱うかというのがずっと問題の焦点であったことが図らずも明らかになる内容といえます。

  • みなかみ 

    人口余剰の捌け口だったにしても、どの国でも人さらいして新大陸に送るんですね。確かプロシア辺りも傭兵や攫った人を送ったり、フランスも態々集めてたような。

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