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8050問題の深層 「限界家族」をどう救うか Nhk出版新書

川北稔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140885963
ISBN 10 : 4140885963
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
川北稔 ,  

Content Description

長期・高年齢ひきこもり―「8050問題」に大きな注目が集まるいま、長く社会的孤立を研究してきた専門家が、全国規模の調査や支援現場のフィールドワークをもとに問題の本質を明らかにする。同時に、「親子共倒れ」から脱する具体的方策を提言する。すべての現代人が読むべき一冊。

目次 : 第1章 終わらない子育て(家庭に閉じ込められるひきこもり問題/ ひきこもりとは ほか)/ 第2章 ひろがる社会的孤立と8050問題(介護の導入をきっかけに孤立した人をみつける/ 二重の孤立をもたらすひきこもりと介護拒否 ほか)/ 第3章 ひきこもり支援の糸口(無業者やひきこもる人への支援の展開/ 代表的な相談先 ほか)/ 第4章 限界家族をどう救うか(他人に迷惑をかけたくない/ 縮小し、脆弱化する家族 ほか)

【著者紹介】
川北稔 : 1974年、神奈川生まれ。愛知教育大学教育学部准教授。名古屋大学大学院博士後期課程単位取得修了。社会学の立場から児童生徒の不登校、若者・中高年のひきこもりなど、社会的孤立の課題について調査・研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ミカママ

    「ひきこもり」という言葉や概念が一般的になってどれくらい経つのだろう。それまでも存在していなかったわけではないと思うが、当時焦点が当たった世代が今、高齢化を迎えているという。問題の根底原因、親の苦悩、差し出される公的機関や民間の救いの手。とてもよくまとまり、「自分なら…?」と読者を引き込む手腕にも長けている。知ったからと言ってさてどうしたら…と途方に暮れる一冊でもある。

  • nyaoko

    まさに、この8050世代である。訪問介護員をしていた時に、同世代で引きこもりの子供がいる世帯がいくつかあった。ヘルパー中、自室に籠って出て来ない人もいれば、「祖父母の介護があって働けない」と言う孫もいた。老人はそれまでに築いた人間関係や、医療、福祉の人や法律のセーフティネットに引っかかることがあるのに、若くして引きこもりで社会から遠ざかった子供には何も支援の手がないのはあまりに悲惨。

  • 佐島楓

    ひきこもり当事者が50代、その親世代が80代という「限界家族」をテーマにした本。まず、ひきこもっている我が子をどう支援につなげていくかを具体的に指南しており、目を開かされる思いであった。これは当事者やご家族のヒントになると思うので、是非読んでいただきたい。思っていた以上に支援の道筋はさまざまにある(地域格差はあるかもしれないが)のである。また、この問題が他人事ではないことは、高齢者ひきこもりの数の多さや単身者が増加していく今後を考えても明白である。家庭の恥という意識を捨て、正しい精神医療知識を持つべき。

  • 里季

    昨年川崎と練馬で起こった、中年男性とその家族の事件は社会に衝撃を与えた。本書はたくさんの事例を元に、その原因、要因と模索される対処の方法が提示されていて分かりやすい。今は対岸の火事のように読んだけれど、いつそのような事態になるやもしれない。それだけ現代社会は限界に近づきつつあるのだ。見につまされる内容だった。

  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。「限界家族」と言う言葉に胸が痛む。我が家も学校に行ったり行かなかったりする娘がいるので、「引きこもり」はリアルに怖い。そして、「見守る」と言う言葉が万能ではないと気づきつつある。家族だけでは解決できない問題であり、友人や学校、コミュニティ、専門家とつながりながら本人を孤立させない話し合いを持ち続けないといけない―分かってはいるんですけどね。今日は久々に布団から出てこない娘。…でも、塾には行きたいんだから不思議だなあ…。

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