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日本書紀 上 中公文庫

川副武胤

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122068933
ISBN 10 : 4122068932
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わが国最初の正史。神代から持統天皇の代までを漢文による編年体で記す。本書は、日本古代史の専門家による現代語全訳で、史料学的な注釈と解題を付す。上巻は天地開闢、国生みにはじまる神代紀、そして神武東征から武烈天皇までを収録。

目次 : 神代(上/ 下)/ 神日本磐余彦天皇―神武天皇/ 神渟名川耳天皇―綏靖天皇/ 磯城津彦玉手看天皇―安寧天皇/ 大日本彦耜友天皇―懿徳天皇/ 観松彦香殖稲天皇―孝昭天皇/ 日本足彦国押人天皇―孝安天皇/ 大日本根子彦太瓊天皇―孝霊天皇/ 大日本根子彦国牽天皇―孝元天皇/ 稚日本根子彦大日日天皇―開化天皇〔ほか〕

【著者紹介】
井上光貞 : 1917年(大正6年)東京生まれ。東京帝国大学文学部国史学科卒業。専攻は日本古代史、仏教史。東京大学教授を退官後、国立歴史民俗博物館の初代館長を務める。1983年(昭和58年)死去

川副武胤 : 1922年(大正11年)東京生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。記紀を中心とする日本古代の思想・文化を専攻。山形大学、就実女子大学の教授を歴任。1993年(平成5年)死去

佐伯有清 : 1925年(大正14年)東京生まれ。名古屋大学文学部史学科卒業。北海道大学、成城大学の教授を歴任。『新撰姓氏録の研究 考証篇』で日本学士院賞を受賞。2005年(平成17年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ワッピー

    まずは現代語訳で通読を目指します。上巻は神代から武烈天皇(巻第16)まで。古事記とは若干違う神話部分、そして歴代帝の記録を何とか追えました。当時は百済・新羅とも密接な関係にあり、一方で辺境のまつろわぬ民たちの討伐、跡目争いが生々しく語られています。継承権があるのに頑なに皇位を固持する皇子や帝の后候補を我が物にする大臣がいたり、あるいは猜疑心が強くすぐに死罪を宣する帝、あるいは殺人嗜好としか思えない帝もいて、こういう記録を残すには政治的意図があったのかと妄想。目的の齊明紀の前から不穏な大波が立っています。

  • めんつゆ

    山で迷った日本武尊を導く「白い狗(いぬ)」確認 他にもムジナから勾玉が出てきたり「県守淵(あがたもりのふち)」という発音が出てきたり草薙の剣の最初の名前は天叢雲剣だ。古事記に続き実際詳しく触れてみるとかなり極端。故にあの作品で唯一 皇 の字が当てられている部分が興味深い。皇、照、「天」はどちらに付くのか…まさに神々の領域である

  • はちめ

    後書に少しだけ歴史と歴史書を埋める考察がされているが、一般的に入手できるもので学術のレベルに達しているものはあるだろうか。日本書紀は間違いなく日本の公的な歴史書なので、歴史との間を埋める作業がもっと行われるべきだと思う。そしてそのためにも、古事記ではなく日本書紀がもっと読まれるべきだろう。☆☆☆☆☆

  • perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

    ・2020年は日本書紀成立1300年に当たり、2003年に発刊された中公クラシックス『日本書紀(I・II・III)』を記念に文庫化したもの。これから読む人には地図や系図が多少載っているこっちをおすすめ。・神代紀…天照大神は大した活躍をしていない。また三種の神器は異伝の中にあるだけ。さらに高天原もあまり登場せず、古事記とは大分違った神話となっている。 ・神武紀…建国記念日に反対する人々の言い分として、ここの記述がある。現代の基準だけで裁くことの是非はあると思うが、一読を。→続く

  • Hiroshi

    「日本書紀の成立と解釈の歴史」と「日本書紀」の神代から武烈天皇までの本。日本書紀は、@神代〜神武、A綏靖〜開化、B崇神〜景行前半、C景行後半〜神功紀、D応神〜仁賢、E武烈〜推古、F舒明〜持統に分けて考えていく。@では、天孫降臨と神武東征は不可分なので一緒になる。Aは7世紀になって付け加えられたもの。BもAにつながる。Cは一番造作性の強い部分で、国家成立史である。Dよりも後になって作られた。Eは最も古く出来上がったもの。比較的よく事実を伝えていると考えられる。Fは古事記では昔。Gは現代と編纂者は思っている。

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