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パリでメシを食う。 幻冬舎文庫

川内有緒

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344415034
ISBN 10 : 4344415035
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜ける好著。

目次 : 16区―厨房の熱気をもう一度 三つ星レストランを目指した料理人/ 1区―ハッピーエンドはこれから “不法占拠”アトリエで自由になったアーティスト/ 5区―愛のある街角を写したい 路上のドラマを切り取るカメラマン/ 1&11区―自分の城が欲しかった 先手必勝、オペラ座に漫画喫茶を開いた起業家/ 8区―小道で見つけたオートクチュール工房 手仕事に情熱を燃やす女性テーラー/ 11区―バスティーユ広場の終わらない夜 ファッションの最先端で「一瞬」に生きるスタイリスト/ 18区―フランス・サーカス界に起こった旋風 孤高のヨーヨー・アーティスト/ 7区―手のひらには仕事が残った 恋に仕事に突っ走る国連職員/ 17区―モンマルトルのふもとからフランス全土へ 三度海を渡った鍼灸師/ 7&16区―いつも花のある風景を 家族とアフリカと哲学を愛する花屋

【著者紹介】
川内有緒 : 東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ジョージタウン大学にて修士号を取得。コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、その合間に少数民族や辺境の地を訪ね、旅の記録を雑誌に発表。2004年に渡仏し、国際機関に勤務した後、フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ラジオ番組で紹介され,著者のコメントを聞...

投稿日:2011/02/12 (土)

ラジオ番組で紹介され,著者のコメントを聞いて,すぐに当HMVで購入。一気に読みました。私は,自分の仕事は好きだし充実しているけど,ふとした時に「このままでいいのかな・・・?」と思うことがありました。忙しさに麻痺していたのか,乾いた心が水を欲しがるようにグイグイ読みました。泣けました。パリで生きている人たちの生の声があふれています。著者の描写も見事です。「夢」をもってがんばること,「ときめき」や「自由」。大人になるとどれも遠い憧れだと割り切ってしまっていたけど,どうもそれは勘違いらしい。メシを食うためには,タイヘンなこともあるけど,登場する人たちは誰もが,夢をもって輝いていました。自分を大切にして生きることが,周りの人たちも大切にしている,そのことが生き生きと伝わってきました。私はたぶん,今の仕事をこれからも続けていくけれど,仕事の仕方をチョット変えてみようと思いました。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    この場合の「メシを食う」は、もちろん生活の基盤を持つこと。ここに登場するのはパリに暮らす10人の日本人たち。それぞれにユニークな人たちばかりだ。また、そうであるがゆえに彼らは日本から飛び出し、パリで働くことを選んだのだろう。そこに至るまでに並大抵ではない努力や苦闘があったことだろう。パリ、あるいは大勢の若年失業者を抱えたフランスが快く彼らを迎えてはくれないのだから。それでも彼らはパリを選び、真のコスモポリタン都市パリはそうした異邦人たちをいつしか内に取り込んでゆく。こんな人生もアリなのだ。

  • mukimi

    パリの地で自由にアクティブに生きる日本人達が描かれる。苦労は計り知れないが彼らはとても眩しい。そこがパリだから彼らは輝いているのだろうけどきっとパリでなくても彼らは人に迎合せず旅するように生きていくのだろう。常識や世間の目に縛られることを国民性のせいにしがちだが、毎日の心の持ちよう次第で私たちは爽やかに軽やかに人生に挑み続けることができるのだ。ぶっ飛んだ鬼才たちを取材した東京芸大の学生インタビュー集を読んだ時と似た、私ってちっぽけなことにばかり縛られてるなーもっと自由でいいんだーって心が軽くなる読後感。

  • らむれ

    パリに流れ着いた者たちのルポルタージュ。綺麗にまとめてあります。ビザ問題・家探し・人種差別など、パリで越えなければいけない、うんざりするような壁についてもサラリと記されています。(こういう「壁」について、もっと本音ガンガンのエッセイも読みたいなあ)国連勤めのキラキラエリートのパリ暮らし、ぐらいに思って読み始めたので、それぞれの章に出てくる人々のアウトローさ、個性の豊かさにびっくり。パリの風を感じるよりも、彼らの行動力に終始圧倒されつつ・・・楽しめました。

  • ぶんこ

    パリにわたって、そこで働いて生活を続けている10人の日本人を取材した本。読みおわって一番感じたのが「私は住めない」でした。日本人には過酷ともいえるパリでメシを食えている人々に共通していたのは、歩いて幸運を掴み取っていることでしょうか。シェフの田伏さん、画家のエッツさん、オートクチュールのテーラー稲葉さんが印象的でした。どの人も夢に向かって順風満帆に憧れのパリで職を得たわけではない。騙されたり、差別を受けたりと苦労されていました。外国で暮らすということの難しさが伝わってくる本でした。

  • おさむ

    「だって、人は本当にどう生きることもできる」。パリで暮らす日本人に会って話を聴く。そんなシンプルな本なのだけれど、なぜか心に残ります。登場する10人は料理人、漫画喫茶経営者、スタイリスト、テーラー、花屋、カメラマン‥‥。職業を聞くと、すごい人達に感じるけどそんなことはない。フツーの人達。「考えるよりもまず行動」というノリで国境を越えて、パリに来た人達ばかり。肩の力が抜けていて、読んでいて親しみがわきます。川内さんの著作はこれが3冊目ですが、箴言を引き出す名インタビュアーですね。

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