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氷室冴子とその時代 増補版

嵯峨景子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309031149
ISBN 10 : 4309031145
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan

Content Description

『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957‐2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。若木末生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補、未完の傑作『銀の海金の大地』第二部についての証言も収録。

目次 : 第1章 氷室冴子以前―文学と少女マンガの揺籃期/ 第2章 作家デビューから『クララ白書』まで/ 第3章 マンガ原作の仕事と初連載『雑居時代』/ 第4章 一九八三年・八四年にみる多様な作品群/ 第5章 『なんて素敵にジャパネスク』と少女小説ブーム/ 第6章 男の子の行方―氷室冴子の少年主人公小説/ 第7章 少女小説から離れて―エッセイと一般小説の仕事/ 第8章 イメージから生まれた物語―『海がきこえる』/ 第9章 古代への情熱―『銀の海金の大地』/ 第10章 氷室冴子は終わらない―九〇年代後半以降から/ 附録 氷室冴子「少女マンガの可能性」

【著者紹介】
嵯峨景子 : ライター・書評家。1979年、北海道札幌市生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。研究職に従事後、ライターに転身し、学究領域であった近代から現代に至る少女小説・少女文化を主軸に、出版メディア関連やポップカルチャーまで幅広い分野の執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hitotak

    2019年に刊行された書籍の増補版。担当編集者・作家へのインタビュー等を追加取材している。ヒット作を連発していた80年代の著作は読んでいて文体にも勢いが感じられたが、90年代半ばから新作が出なかったのは、大人向け作家への転換も上手くいかず、結局のところ書けなくなった、というのが主な理由だろう。旧作を時代に合わせるためのリライトを続けても、新作を発表する若い作家たちの作品の方が読者に受けるのは当然で、編集者たちも書かない過去のビッグネームにいつまでも付き合えない。作家の死後もなお読まれ続ける難しさを思った。

  • りぃ

    よく調べられた力作!と思いますが、「作者氷室冴子を客観的に捉えようとした」という割には著者の主観がばりばり入っているように感じました(氷室冴子を褒めがち)。/ 氷室冴子受容の「断絶」は、実際のところどうなのだろう?と思いました。私(2000生)は、実家に氷室作品が結構あったので自然と手に取りましたが…。本書で紹介されている、「氷室冴子という名前を全く知らなかった」ライトノベル研究会の山田さんは、私より10歳ほど年上。逆に私の世代まで行くと、母親が好きだったという人が一定数いるのでは?と思っています。

  • 氷室冴子さんが著作を沢山出していたのは20〜30代の頃だということにびっくりしてしまう。そしてやはり早い死が悔やまれる作家だなとも思う。この本自体は面白かった。氷室さんの著作は数冊しか読めていないので、もっと読みたい。特に『マイ・ディア』が気になるので電子版を……!

  • こんこん

    私は氷室さんの全盛期に10代だったので、登場人物はみんな同世代の友達のように感じていた。特にジャパネスクは大好きで、発売日にむさぼるように読んでいた。当時どんなに人気があったかは伝えきれない。今の若い人は読書好きでも氷室さんの名前も知らないという事実をこの本で知り、なんと勿体ないと口惜しい。ただ予告を大々的にしていた「銀の海 金の大地」新章が、結局一度も発表されなかったのはなぜかという謎はこの本でも提起されているが、ある時期から筆が極端に遅くなり編集者が困っていたのも伝わってきてなんとも言えなくなる。

  • 白萩

    断捨離で手放してしまった何十冊もの文庫本や漫画本を思い出した。その本に夢中だった頃の自分や友人も。今読んだらどんな気持ちになるだろう。

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