Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 好古

  読了日：2024/07/13

  15年に及ぶ戦争の中で戦った将兵たちの記録。壮絶なものもあれば、ちょっとほのぼのした戦場の中の一風景を垣間見る描写もあり。天皇の権威に基づいて下される「軍令」は、間違いを訂正する手続きを取ると天皇の威信に関わる為そのまま間違いを押し通すというのには不謹慎だが笑ってしまった。制度疲労と言うのか、それほど官僚機構が硬直していたのかわからないが。しかしどの体験記を見ても日本戦車の力不足を嘆くエピソードは枚挙に暇がない。

• umihicom2

  読了日：2023/01/13

  「ペリリューで九五式軽戦車が発見されて、車内から戦車兵のものと思われる複数の遺骨が出てきた」なるニュースを観て、ふと積みから取り出して目を通したら面白くて止まらなくなってしまった。 読み終えて、旧日本陸軍とは国防軍そのものであり、大陸や太平洋の島々にゴマを散りばめるような戦い方はそもそも不可能だったのではと思った。もちろん陸軍もそんなことは分かり切っていた辺りが悲劇というか。 ペリリューに限らず、遠い異国で散った全世界の人達が故国に帰れるよう祈りたいし、何か出来ることがあれば自分も協力したい。

• 江川翔太郎

  読了日：2018/04/25

  この本では、支那事変から太平洋戦争で実際に戦っていた戦車兵の回想から、戦車設計のこと、そして戦車学校や戦車の編成など広い分野を扱っています。 戦車兵の回想も勝っていた頃の物と戦争末期の頃のものでは、敵の強さが全然違っている点がとても興味深く、敵の弱点を狙わないと倒せない所に日本戦車兵の苦労を痛感します。 設計陣の対談もなかなか他の本には無く、設計側が日本戦車をどう思っていたのかが分かりました。 この本は日本の戦車に乗っていた人の話を知りたいとか、日本戦車について詳しく知りたいと思った方におすすめです。

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