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宗教は嘘だらけ 生きるしんどさを忘れるヒント 朝日新書

島田裕巳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022951298
ISBN 10 : 402295129X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

あの人が平気で嘘をつくのはなぜ?ついてもいい嘘と、悪い嘘がある?そもそも嘘がいけない理由とは?嘘を戒める宗教の教えから見えてくるのは、究極的な嘘の正体かもしれない―。遠くから近くから、嘘の本質を徹底的に見つめる9つの視線。

目次 : 第1章 戒律で禁じられた嘘/ 第2章 嘘も方便/ 第3章 異端は平気で嘘をつく/ 第4章 親孝行とは嘘をつくことなり/ 第5章 嘘を許さないキリスト教の仕組み/ 第6章 アッラーはすべてを許し給う/ 第7章 カントは嘘を革命した/ 第8章 なぜ人は嘘をつくのか/ 第9章 よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと

【著者紹介】
島田裕巳 : 1953年、東京都生まれ。76年、東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業。84年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在は、作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Cinejazz

    信者から「献金」と称し、霊感商法なるもので暴利を貪るカルト教団の「虚偽」を訴える類いの宗教論とは異なる本。 ▷親鸞は<悪人正機説>を唱え、本当に救いを必要とするのは悪人であり、悪人の方が往生は容易だという。 悪人が救われるなら、むしろ積極的に悪をなした方がよいとなる・・・「嘘」も付き放題の方が救われることになってしまう。▷唯一絶対の神はいる、悟りはある・・・ 宗教の教えとは、究極的な「嘘」なのかもしれない。 その「嘘」にすがって生きる信者の信仰心が、「宗教」を存在せしめているのも事実である。 (再読)

  • Cinejazz

    「嘘」を戒めている戒律(宗教)と「嘘」にまみれた人間社会との関連を考察した、宗教学者・島田裕巳氏の野心的タイトルに惹かれ手に取る。 世俗の世界のうそ偽りに対し真実の仏の世界を教える仏教、世界は唯一絶対の神により創造されたとするキリスト教、来世に天国に生まれ変わることに至上の価値を説くイスラム教など、信仰と布教には嘘の世界が必要とされる。宗教は政治と深く結びつき、人を動かし現実を変える力を生む。嘘と真実との間にどのような違いがあるかを見極めねばならない。 ― 宗教の教えは究極的な嘘かも知れない、と。

  • 乱読家 護る会支持!

    宗教の教えで、「嘘をつくこと」を咎めている場合が多い。 一方で、宗教の教えの中には、「現実にはありえないこと=嘘」を含むものが多い。 僕の考えは、「そもそも客観的事実は、有るようで無い」人はそれぞれ、それぞれの真実の中で生きている。人の数だけ真実は有る。」 なので、宗教が嘘をついている、ついていないとの議論には意味がないと考えます。 また、宗教には、「ありたい姿(現実には出来ていないこと)」を信者の間で共有するものであり、その理想に一歩でも近づきたい、人類の成長願望が表れたものと表現も出来ます。

  • ユウユウ

    嘘かまことか

  • 読書国の仮住まい

    かの親鸞にしてこう言わしめる。 『煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界はよろずのこと、みなもって、そらごとたわごと』。 あらゆることは皆嘘いつわりである。 日本における宗教は、日本人が根底に持っている無常観と対決せざるを得ない。 全ては虚しい、とすると宗教や信仰など意味を持たない。 神道に教えがないのは無常観と対決する必要がないからかもしれない。 教えがあれば正しさが追求される。 嘘をつかないためには言葉を発さなければ良い。 真理は言葉によっては表現されないという不立文字とは、この智慧に基づくものかもしれない。

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