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桜宮高校バスケット部体罰事件の真実ーそして少年は死ぬことに決めたー

島沢優子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022512222
ISBN 10 : 4022512229
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2014
Japan

Content Description

2013年に発覚した大阪の強豪高校のバスケ部キャプテンの自殺。17歳が死を選んだ理由は、顧問による体罰だけが原因なのか?遺族や関係者への綿密な取材に基づく渾身のノンフィクション。

目次 : 第1章 固かった決意/ 第2章 届かなかった声/ 第3章 混迷と裏切り/ 第4章 急転した5日間/ 第5章 なぜ救えなかったか/ 第6章 体罰をする側の心の闇/ 終章 亡くなった子の歳を数えて

【著者紹介】
島沢優子 : フリーライター。筑波大学体育専門学群卒業。4年時に女子バスケットボール全日本大学選手権優勝。日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。スポーツ記者として、サッカー、ラグビー、水泳、バレー、バスケットボール等を取材。1998年よりフリー。『AERA』等で子育てや教育関係、ノンフィクションを中心に執筆し精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 海猫

    学校、顧問らの誠実さや思いやりの欠如には寒気がする。また自殺した少年のノートからは真面目さ聡明さが伝わってくるだけに、ひたすら暴行と圧力で追い込むだけの指導は異常としか思えない。一方でほとんどが被害者側の視点でしか事件が語られないからノンフィクションとしては弱く感じる。特に第6章「体罰をする側の心の闇」はもっと切り込んでほしかった。私も教師の過剰な暴力を受けたり見たりしてきた口なので、あのようなことを平気でする人間の心理が知りたい。皆がそうではなかろうけど体育会系に漂う暴力の臭いは吐き気をもよおす。

  • s-kozy

    体育会系部活の顧問から体罰を受け、最後は自死を選んでしまった高校生についてのノンフィクション。筆者は遺族と真摯に向き合って最期に至ってしまった本人の心理を解き明かしていく。これはただの体罰ではなく虐待だ。こんな指導がまかり通ってしまったことは許しがたい。「温かい家庭ほど、子どもは親に迷惑はかけたくないと思うもの」だから、「家族は自殺の気配には気づけない」という文教大学の成田教授の説には驚かされた。

  • パグ犬

    高校のバスケ部でキャプテンだった少年が、顧問教師の体罰により自殺した痛ましい事件の記録。指導という名目でなされる凄まじい体罰と、それに支配・洗脳されている生徒たちの様子が記されている。本書の指摘で興味深いのは、殴られたから上手くなったわけではないのに、『殴られたからこそ今の自分がある』と自分の人生を正当化している人が少なくないということ、そしてこの考えを変えていかなければ、結果的には体罰の連鎖を常態化させてしまう、ということだ。殴られてものを覚えた子供が、殴ってものを教える大人になる…ということか。

  • B-Beat

    ◎バスケ強豪校の男子キャプテンが自殺。多くの理不尽な事実が浮かび上がる。ミニバスケ以来練習にも真面目に取り組む17歳。彼を応援・サポートするバスケ経験者の母親らの家族。体罰を噂されながらも指導者として高評価を得ている部顧問。故に傍観を決め込むというか深入りが許されない周りの教師達。子供の活躍を夢見て強豪校に進学させた多くの保護者達。そこに背景が見えて来る。「バスケをやめたら学校に行けないの?」と母親の友人。子供が危機に瀕した時、親としてやれることは、逃げ込む場を用意してやることしかないと思えてならない。

  • Aquarius

    ページを捲るたびに身体に心に突き刺さるような痛みが走る。そして自然に溢れてくる涙。ニュースでしか漠然と知らなかったが,こんなにも真面目で真っ直ぐな才能ある10代がたった数年関わった人間に一生を閉ざされて良いわけが無い。謝罪と反省の色が伺えずそれでよく教師と言えるのか。我々の時代も体罰は日常的にあり私も受けてきたが,ここまで執拗なものでもなく我慢できる範囲だった。しかしこれは『体罰』ではなく『虐待』であるという内容に認識を改めさせられた。我が子が受けていたと知り助けられなかった親の悔恨。つづく

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