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ISBN 10 : 4791776542
Content Description
ラッパーのことばに耳をすませば、世界のリアルが見えてくる。戦火の絶えないガザやウクライナで、弾圧が続くチベットやイランで、格差にあえぐモンゴルやインドで、海の端の日本で―。アメリカで生まれたヒップホップ文化、なかでもラップミュージックは世界に広がり、「辺境」に生きる者たちは声なき声をリリックに託す。現代社会の歪みを鮮やかに映し出す、世界各地のラッパーたちの声がここに。ダースレイダー、ハンガー(GAGLE)のインタビューを収録。
目次 : 第1部 非常事態下のラッパーたち(パレスチナ パレスチナ・ガザに響くラップ/ ウクライナ 抵抗歌としてのウクライナ民謡とヒップホップ―マイダン革命から対ロシア戦争へ/ ロシア 「亡命」するラッパーたち―二〇二〇年代の「文学裁判」とウクライナ戦争/ チベット 土地・記憶言語を行き来するラップ―チベッタン・ディアスポラのヒップホップ)/ 第2部 言論統制下のラッパーたち(中国 模索される「中国の特色あるヒップホップ」/ イラン内在的社会批判のアポリア―イラン・ペルシア語ラップの軌跡/ キューバ キューバのヒップホップ―アフロキューバ・ラップからトランスボーダー・ラップへ/ Interlude Back in the 1997 to 99―極私的ヒップホップ・メモワール)/ 第3部 主張するマイノリティ(タタールスタン 祖なるビートに呼応せよ!―グローバル化時代のタタール・ヒップホップとしたたかな抵抗/ サハ 極北の国サハの口琴とラップ/ アラスカ 抵抗とケア―アラスカのネイティブ・ラッパーAKレベル)/ 第4部 伝統文化をラップの武器に(ポーランド 先駆者ラッパーと振り返るポーランド・ヒップホップ/ モンゴル 共起するナショナリズムと社会批判―モンゴル・ラッパーたちの二重意識/ インド 成り上がり・フロム・ガリー―How To Be BIG in India/ Interlude 「外」から「内」へ―町と、日本と出会いなおす旅)/ 第5部 混淆する文化の中で(インドネシア リッチ・ブライアンを超えろ/ ブラジル 辺境どころかヒップホップ超大国のブラジル/ プエルトリコ 抵抗と絡み合うルーツ―「最古の植民地」プエルトリコ)
【著者紹介】
島村一平 : 国立民族学博物館人類文明誌研究部教授。文化人類学・モンゴル研究専攻。博士(文学)。早稲田大学法学部卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。日本に帰国後、総合研究大学院大学博士後期課程に入学。同大学院を単位取得退学後、国立民族学博物館講師(研究機関研究員)、滋賀県立大学人間文化学部准教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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榊原 香織
読了日:2024/10/16
於千代
読了日:2024/11/23
Arihiro Minoo
読了日:2024/12/27
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