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日本の国民皆保険 ちくま新書

島崎謙治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076724
ISBN 10 : 4480076727
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国民皆保険は、先人の知恵と苦労の結晶だ。少子高齢化が進み、先行きが不透明な今、複雑な制度の歴史と構造を究明し、日本の医療政策の展望を描く。

【著者紹介】
島崎謙治 : 1954年生まれ。国際医療福祉大学大学院教授。東京大学教養学部卒業後、厚生省(当時)入省。千葉大学法経学部助教授、厚生労働省保険局保険課長、国立社会保障・人口問題研究所副所長、東京大学大学院法学政治学研究科グローバルCOEプログラム特任教授、政策研究大学院大学教授等を経て、2020年から現職。博士(商学)。社会保障審議会医療部会委員。地方独立行政法人長野県立病院機構理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    日本人に生まれてよかったと思える国民皆保険制度。それについて、これほどまでに充実した解説を読んだのは初めてだった。被用者保険と国民健康保険の二本建てとなった歴史的経緯、後期高齢者医療制度がそれらと独立に創設された意図、税方式でなく社会保険方式とした理由など、経緯や政策的意図にまで踏み込んだ見事な解説に圧倒される。著者は「国民皆保険は寄木細工のように微妙なバランスで成り立っている構造物である」と言うが、繊細な寄木細工を組上げてきた先人たちに感謝するとともに、この制度の今後の持続可能性を願うばかりである。

  • カピバラKS

    ●医療に貧富の格差を持ち込まないためには、「国民皆保険」を維持しなければならない。「国民皆保険」維持には、医療の高度化や高齢化により、国民の負担増が不可避である。とはいえ、国民は負担増に対し忌避感が非常に強い。では、これをどう乗り越えるのか。●それには、国民が給付と負担のあり方を自らの問題として捉える必要があるという。 ●なかなか厳しい指摘だが、世の中に「うまい話」は転がっていないのだ。負担は少ないが給付は多くなるという「うまい話」に惑わされないよう、心せねばなるまい。

  • よっち

    生産年齢人口の減少、2040年問題、物価賃金の上昇、医師の偏在といった問題に直面する日本。国民皆保険の構造と軌跡を明らかにし今後の展望を語る1冊。社会保険方式、被用者保険と国民健康保険の二本建て、独立型の後期高齢者医療制度という日本独自の仕組みは、なぜ、どのように生まれたのか。その特徴を他国の制度とも比較しながら、制度設計をめぐる論点、どのようにして今の形になり、拡充され見直されてきたのかを解説しながら、現状を踏まえて2040年頃はどうなるのか、今後に向けた課題も整理していて充実した内容になっていました。

  • Francis

    著者は元厚生労働省保険局保険課長。いわば国民皆保険のプロフェッショナル。1922年に制定された健康保険法からはじまり、1961年に国民皆年金とともに実現した国民皆保険の歴史と現状、そしてこれからを理解するのに最良の本。2009年に政権に就いた旧民主党が「後期高齢者医療制度」の廃止を主張していた事が書かれている。民主党は「今の年金制度は破綻するから抜本改革を!」とも主張してました。結局二つとも実現しなかった。しなくて良かったです。医療保険・年金保険は多くの人の生活・利害が絡むので抜本改革は無理なのです。

  • のら

    皆保険の理念、制度の仕組みや変遷、今後の課題などを網羅的に概観。新書ではあるが内容的には教科書に近い印象を受けた。あとがきでもやや難解と著者自ら評している。初学者向けというよりも、ある程度の知識を持っている方向け。そうした方が知識のアップデートに活用すると良いかもしれない。

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