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森瑤子の帽子

島崎今日子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344034341
ISBN 10 : 4344034341
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1978年、一人の主婦が「情事」を書いて、三十八歳で作家になった。妻であり、三人の娘の母であること以外に何者でもない自分に苛立ち、充足できないでいた伊藤雅代にとって、森瑤子という自身で名付けた名前と自分で手にした収入は、どれほどの解放感をもたらし、自尊心を回復させたことだろう。名声と経済力は、魔法の杖のように彼女の人生を生き生きとしたきらびやかなものへ変えていった。そうして、母娘の葛藤、主婦の自立、セクシュアリティといった「女のテーマ」を誰よりも早く日本で小説にしたのであるーー

『安井かずみがいた時代』の著者が、五木寛之、大宅映子、北方謙三、近藤正臣、山田詠美ほか数多の証言から、成功を手にした女の煌めきと孤独、そして彼女が駆け抜けた日本のバブル時代を照射する渾身のノンフィクション。


●著者について
1954年11月、京都府生まれ。ジャーナリスト。
ジェンダーをテーマに幅広い分野で執筆活動を行っている。
著書に『安井かずみがいた時代』『この国で女であるということ』『<わたし>を生きるー女たちの肖像』などがある。

【著者紹介】
島〓今日子 : 1954年11月、京都市生まれ。ジャーナリスト。ジェンダーをテーマに幅広い分野で執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    かつてその作品の内容だけでなく、多くの読者にそのライフスタイルまで真似したいと思わせた初めての作家、それが森瑤子さんだった。そしてこの一冊には、わたしが読みたかった彼女の矜持、意地、哀しさや寂しさまでもすべて詰まっていた。彼女と親しかった人たちの回想から、その人となりを構築したこちら。あまりにも短い一生だったが、改めて彼女は人生を生き切って、フルスロットルで駆け抜けたのだなと思う。

  • fwhd8325

    過去の記録も確認しましたが、私は、森瑤子さんの著作は読んでいないようです。それでも、森瑤子さんの名前はとても印象に残っています。安直な表現ですが、時代と寝た作家と言うことなのでしょう。森瑤子さんよりも。著者島崎今日子さんが、どのように描くのかが、関心の第一でした。安井かずみさんの時もそうでしたが、この時代の寵児を赤裸々にそして硬軟ともバランスよく描いていると感じます。のこうな時代に生きた作家としてだけでなく、まさしく時代が作った女性の壮絶な人生だったと思います。

  • Kei

    帯にあるように、母娘の葛藤、夫との確執、主婦の自立、セクシュアリティといった女のテーマを、誰よりも早く日本で小説にした。そして、そして、スノッブ!今のように情報がなく、自分で書店の棚から1冊を選びだしお金を払って読む。そして、出会える本。森瑤子の情事も、私にとって、そんな1冊。溢れる才能とパワフルな生き方の、裏の、コンプレックスと優しく弱い精神力。生き急いだともバブルに消えたとも思わない。すごくすごく素敵だったよ、と言ってあげたい。たまらなくせつなくて、胸が苦しくなって、読み終えました。

  • ぶ〜よん

    ハンサム・ウーマンという女性の生き方を提示し、「時代と寝た」小説家の人生を綴った一冊。夫に収入が無くても自分が稼げば良いという強い母親を見て育った影響で、自身も家庭の中に収まらず、世の中に進出する女性として生き抜いた。多くの恋愛もして、100冊以上の作品を世の中に出し、胃癌により52歳でこの世を去った。まさに、打ち上げ花火のような人生。作品を一冊も読んだことはないし、ジャンル的に自分には合わないかなと思っているが、この人の活字にはエネルギーが宿っていそうだ。タイミングが合えば、有名作を読んでみたい。

  • どんぐり

    バブル崩壊の2年後、胃がんにより52歳で逝去した作家の評伝。著作は生涯で100冊を超えるも、令和の時代に昭和の残滓とともに忘れられ、その名前を思い起こす人はそう多くないだろう。「バブルの生んだ徒花」――そんな生活を送り、流行作家になった後をたどるが、実像はあまりにも痛々しい。これまで森瑤子の本は一冊も読んだことはないし、評伝を読み終えて読んでみようと思うような興味が湧き立たないのは、この作家の魅力を伝えきれていないのか、その辺はよくわからない。

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