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ソロ・エコー

島口大樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065401422
ISBN 10 : 4065401429
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan

Content Description

失踪した父が残したカメラを手に、僕は横浜の街を歩き始める。
幕末の遊女の逃亡譚、焼失した二代目横浜駅、戦後の闇市と再開発‥‥。
街の歴史とささやかな生の軌跡が交差する、新鋭作家の飛躍作!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    大学の後輩(しかも同じ学部)で埼玉県在住の島口 大樹、2作目です。本書は、私小説的な横浜幻想小説でした。大学の後輩なので応援したいとは思いますが、もっと売れそうな小説を書かないと、数年後には消えていそうな気がします。 二代目横浜駅が関東大震災で焼失していた事実を、本書で初めて知りました。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000416417

  • NAO

    就職がうまくいかず叔父の店で働いている主人公は、ちょっとしたことが気になって仕方ないようだが、それは、父親不在と関わりがあるのか。横浜を歩き、あれこれ考え、写真に撮る。その中で、何が見えてくるのか。何を見せたいのか。文の持つ雰囲気は好きなのだが、なんだかしっくりこないのは自分があまり横浜を知らないからなのか。

  • konoha

    淡々とした中に静かな熱を感じた。叔父が営むバーで働く将輝は父親の残したカメラを手にその足跡をたどる。横浜、野毛の空気感がよく出ている。個人的に母娘のテーマに疲れたので、父親と息子の関係性に焦点を当てたところに好感を持った。ファインダーを覗く事で父親の思いを知る感覚はわかる気がする。漂うように生きる将輝に対し、ダンスをする橘が躍動的で良い。カメラが撮らなかったもの、選ばなかった未来。どちらも存在している。作者は若いので、もっと荒削りのパワーがあってもいいと思う。

  • uniemo

    著者の作品は2作目。自分には親しみのある横浜の街並みを描写していくので前読んだ作品よりは読みやすいけれどわかりやすいというわけではなかった。嫌いではないので多分次作も読むと思います。

  • もと坊

    若い感性だが、熟れつつ在るモノの見方の共存。今回描写や歴史も挟みつつ進む為、読むというより世界を共に積み重ねていく感覚。そして少し救われた。 頁は少ないが、サラッと流さず腰を据えて向き合って欲しい本。然し好みが非常に分かれそう。個人的には大好物。出逢えて嬉しい。

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