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源氏物語ものがたり

島内景二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106102844
ISBN 10 : 4106102846
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2008
Japan

Content Description

源氏物語はなぜ千年もの長きにわたって、読者を惹きつけてきたのか。藤原定家、宗祇、細川幽斎、北村季吟、本居宣長など、「源氏物語」に取り憑かれて、その謎解きに挑んだ9人の男たちの「ものがたり」。

【著者紹介】
島内景二 : 1955(昭和30)年長崎県生まれ。電気通信大学教授、日本文学研究者、文芸評論家。東京大学法学部に在学中、源氏物語と現代短歌の魅力に目覚めて文学部国文学科に転進。同大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Aya Murakami

    図書館本。今年の大河ドラマ関連特集。 源氏物語とそれを取り巻く9人の男たちのものがたり。 源氏物語って小学校の教科書に出てくる(そういえばウチの小学校の同級生が源氏物語の作者名を光原人なんて回答して問答無用でバツつけられた)割には悪文なのですね。悪文もなにも日本語自体が論理性のない言語だから…(汗)。個人的には論理的合理的でせめる一条兼良が共感できる。しかし幕末歴史小説を読むにあたり本居宣長も捨てがたいのです。

  • パトラッシュ

    演劇に上演史があるように文学にも研究史がある。誕生以来1千年に及ぶ源氏物語には時代ごとに研究が積み重なり、それ自体がひとつの歴史だ。紫式部の本文を確定し、言葉や語彙の意味を調べ、たやすく触れられるよう注釈を作成する。新たな解釈でアプローチし、美しい英語の文章に翻訳していった。これらの作業が営々と続けられた結果、源氏は広く人口に膾炙して世界文学の古典として認められるに至った。いわば源氏を愛し、源氏に取り憑かれた人びとの列伝だ。文学を軽視する空気が強まっているが、日本文学を理解しないで日本人たり得るだろうか。

  • kei302

    NHKラジオ「古典講読」で連続して(年間かな?)『源氏物語』を取り上げているのを偶然聞いて俄然興味を持った解説を担当する研究者氏の著書。現代語訳本に目が行きがちだけど、多くの人が研究している『源氏』。個人でする研究とは言え、正にチーム“プロジェクト源氏”。言語の変化、風習の衰退等ありで、解説なしでは理解できないこと多しと実感した次第。

  • はちめ

    源氏物語が藤原定家以降、脈々と解釈されてきた歴史が紹介されている。現代日本における源氏物語受容に最大の影響を与えたのは本居宣長だが、そこに至る経緯を理解することができる。そして、本書には詳しくは紹介されていないが、本居宣長の解釈をを現代に伝えたのは小林秀雄ということになるのだろう。本居宣長の業績はもちろん画期的なものであったが、この呪縛を越えたところに紫式部の創作意図につながる新たな源氏物語解釈が可能になるのだと思う。☆☆☆☆★

  • maekoo

    源氏物語の謎を究明しようと挑んだ定家から宣長そしてアーサー・ウェイリー等平安時代から現代までの偉大な挑戦者達の人物像やその時代背景や残した業績と後の研究者たちへのバトン 湖月抄の命名の由来や宣長がその増注に貢献した事等源氏物語研究にまつわる様々な現在に至る成果がその時代のものの考え方を含みながら学べます 戦国時代の平和を希求する心と物語が融合していた事実等新たな源氏物語を再発見できる名著です 和歌を詩ととらえ文学的な美しい作品に仕上げたウェイリー英訳が世界に広げた事は物語を多角的に捉える上でとても大切です

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